プルースト効果って知ってる? 匂いにまつわる健康や記憶力の話6選!

12月 6, 2017健康コラム, 運動, 食事コラム, プルースト効果, 匂い, 食事, 香り健康コラム, 運動, 食事, 食事, 香り

良い香りのアロマオイル香りや味を体験することによって、過去の記憶や思い出が蘇るなんて経験、皆さんも一度や二度、覚えがあるのではないでしょうか。
この現象は『プルースト効果』『プルースト現象』と呼ばれていて、フランスの作家であるマルセル・プルーストさんが「失われた時を求めて」という作品の中で描いた、マドレーヌの味から過去の記憶を思い起こすという一節から名付けられたそうです。

このプルースト効果の他にも、味覚や嗅覚は人々の生活に様々な影響を与えています。そこで今回は、人間の嗅覚にまつわる話を健康や運動と交えて紹介してみたいと思います。

匂いは人間に様々な影響を与える?

良い香りのかぼちゃスープ

近年、香りが人に様々な影響を与えることがわかってきています。食欲などの情緒的な気分だけでなく、能力の向上体型維持、はたまた病気に繋がるものもあり油断できません。

今回紹介したい項目は6つ

1.嗅覚の低下は死亡率を高める
2.ペパーミントの香りが認知能力を上げる
3.嗅覚の低下は肥満を解消する?
4.カロテノイド摂取量が人の匂いを決定づける
5.不快な匂いは下痢を引き起こす?
6.様々な匂いに晒されると嗅覚が改善する

それでは個別に説明してみましょう!

嗅覚の低下は死亡率を高める

マスクし咳をする女性

人間だけでなく、動物を始めとする全ての生き物は残念なことに加齢によって嗅覚が衰えます。しかし加齢だけでなく嗅覚の低下は起こりえます。ここではそんな皆さんが、少しだけ怖くなるデータを紹介します。

17年3月にスウェーデンのストックホルム大学で発表された論文によると、1774人を対象とした調査の結果、匂いの識別が悪く嗅覚機能に異常がある人は、将来の死亡率を高めることがわかりました。これは他の健康状態に関わるものでなく、嗅覚障害が健康の悪化を進める可能性を示しました。少々怖いことに、この調査結果の中では、年齢に関係なく死亡率が上がることを言っていて、嗅覚障害を示すポイントが1つ下がるごとに8%も死亡率が上がるのだといいます。直接的な原因はまだ不明とのことですが、匂いを感じなくなることのリスクを知っておくのは重要です。気になれば耳鼻科へGOです!

 

ペパーミントの香りが認知能力を上げる

爽やかな植物

これからは日本の学校でも取り入れられるかもしれない面白い話なのですが、ロシア科学アカデミーが発表した論文によると、小学校の教室でペパーミントのエッセンシャルオイルを用いて試験を行ったところ、記憶力の値が上昇したのだとか。また同じように、スウェーデンのウメオ大学で発表された研究結果の中でも、リモネンの匂い(快適な香り)を用いた実験でも、不快な匂いに晒された場合と比べ、18%も認知能力の差が出たと発表しています。
これらが心理的要因のみによるものかは議論の必要がありそうですが、自分の周りの香りで集中力に差が出ることは皆さんにもわかっていただけるはず。電車や教室で、一度はそんな経験がありませんか?

健康ちゃんは、とある香水の匂いを嗅ぐと、ピシッと背筋が伸びます。まさに先に書いた『プルースト効果』なのですが、そう考えると、集中力にも影響を与える気がしてきます。面白いですね♪

 

嗅覚の低下は肥満を解消する?

自分のお腹を摘む女性

前述した嗅覚低下時の死亡率上昇を考えれば、こちらも信憑性を帯びてきます。カリフォルニア大学が17年の6月に発表した研究によると、嗅覚を失ったマウスを用い実験を行ったところ、体重減少、脂肪質量低下、インスリン抵抗性を改善したのだといいます。嗅覚のあるマウスと同量の脂肪分を摂取した場合の比較であるため、嗅覚が結果に影響を与えているのは間違いないようで、脂肪だけを減らしたという結果から、今後は人を対象としたダイエットの方法に発展することも考えられますね♪
ただし、ストレスホルモンとしても有名なノルアドレナリン量が増えるリスクがあるため、一概に健康に直結するとは言えないようです。そもそも嗅覚の低下は死亡率を上げるんですから、痩せれば良いというものではないかもしれません。

余談ですが、低カロリー糖質も、これと同じような理論の元に存在していますが、そこには必ずデメリットが存在します。砂糖を始めとする糖のデメリットはあまりにも有名ですが、それに代わる低カロリー糖質のデメリットは未だ研究段階です。カロリーが低いからと甘く見ていると、いつか手痛いしっぺ返しをくらうかもしれません。食べ過ぎには注意が必要です。

 

カロテノイド摂取量が人の匂いを決定づける

匂いを嗅ぐハリネズミ

こちらは人の体臭に関する豆知識です。オーストラリアのマッコーリー大学が発表した内容によると、人の主観的な香りは、食事で取ったカロテノイド(トマトの赤やピーマンの緑といった天然色素の一群)の量で決まるのだとか。多くの果物や野菜を摂取していた人ほど、汗の匂いが爽やかだったのだとか。もちろんですが、食べた品物や品種は関係なく、カロテノイドの摂取量に比例しているのだそうです。
脂肪分、肉、卵、豆などの摂取量も汗の匂いに関連していて、やはり炭水化物を多く取ると匂い指数は不快に近づくようです。健康な人ほどいい匂いがする。なるほど健康的な人が異性にモテるはずです。見た目だけでなく、香りまで良くなるのですから。

 

不快な匂いは下痢を引き起こす?

お腹を押さえる男性

次は少々変わり種。なんと、不快な匂いに晒されると、人間は下痢の発生率を高めるのだといいます。こちらはポーランドのヴロツワフ大学が発表したものなのですが、下水処理施設近くに住む人を対象に調査を行った結果の一節として書かれています。本来は胃腸症状の有無を調べる試験結果なのですが、これはとても興味深い結果です。スメルハラスメントが一般的になりつつある現代社会において、このような健康被害は深刻です。
「あの人のせいで胃腸の調子が悪くなった!」なんていう現実がそこまで近づいていると思うと、体臭を考えて食生活から見直すなんてことも一般的になる日がくるかもしれませんね。

ちなみにまたまた余談ですが、社会生活と匂いについての相関関係は「女性に大きい」と言われています(こんな論文もあるくらいです)。そもそも男女では匂いに関する感受性が異なり、男性は低く、女性は精度が高いとされています。男性が匂いに気にならなくても、女性はそうだと限りません。匂いはストレスを誘発するコルチゾール反応を高めますので、「匂いに無頓着な人」が近くにいるだけで病気のリスクすら高めてしまいます。実際に海外では起こっていることですが、のちに健康被害を訴えられる世の中になる日は遠くありません。

 

色々な匂いに晒されると嗅覚機能が改善する

ガッツポーズする女性

さて、最近嗅覚が悪くなったと思い心配になった方もいるでしょう。ここで一つ耳寄りな情報です。
フィンランドツルク大学の発表した内容によると、様々な香辛料の香りを知覚することで、臭気識別の性能が改善したとのこと。どうやらこちらの実験、ここに書いた本筋とは全く別の調査を行ったものだったようなのですが、本筋とは関係のない臭気性能の向上が結果から見えてきたようで、今後はまた別の角度から臭気性能の改善を見出してくれるかもしれません。

鼻が利かないと心配しているあなた。最近、ちゃんと匂いを感じていますか? 身の回りは様々な匂いで溢れています。新しい香水を日替わりで試してみるなどすると、違いが現れるかもしれませんよ。しつこいようですが、酷いようなら耳鼻科へGOです。

それにしても、どこから新しい知見が出てくるかわからない良い例ですね。健康と同じです♪

まとめ

今回は匂いにまつわるお話をしてみました。『プルースト効果』だけでなく、匂いについて誰かと話してみるのも面白いかもしれませんね。

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?