あなたはヨーグルト食べてますか? ヨーグルトの本当と嘘
健康に気を使っている皆さん。
毎朝健康のためにヨーグルト、食べていますか?
健康ちゃんもヨーグルト大好きです。
やっぱり食べちゃいますよね♪
今回は漠然と健康のためと思って食べている、そのヨーグルトについて語ってみたいと思います。
そもそもヨーグルトとは?
ヨーグルト(トルコ語: yogurt)は、乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品のひとつ。ヨーグルトにたまる上澄み液は乳清(英語では whey ホエイ)という。 乳原料を搾乳し利用する動物は専用のウシ(乳牛)だけでなく、水牛、山羊、羊、馬、ラクダなどの乳分泌量が比較的多く、搾乳が行いやすい温和な草食動物が利用される。Wikipedia参照
皆さんご存知のヨーグルト。
今や健康食品としての代名詞的な食品になっていますよね。種類も様々で、店頭には目移りするほど沢山のヨーグルトが売られています。
そもそも牛だけでなく、山羊、羊、馬、やラクダの乳で作ったものまで分類として同じヨーグルトだなんて、知らなかった方も多いのではないでしょうか。
ちなみにですが、日本のヨーグルトの歴史を調べてみると、チチヤスというメーカーが販売したのが、日本で最初のヨーグルトをだったのだとか。ここに書いてあったので、気になる方は読んでみては。健康には関係ないので概要と歴史はここまで。
実のところ、肝心の私自身もヨーグルトについて全てを知っている訳ではありません。ヨーグルトの効果については、いまだ解明されていない部分も多く曖昧です。ですが、ちまたに流れている噂の真偽くらいは答えられるかもしれません♪今回は気になるヨーグルトにまつわる噂と、嘘についてふれてみたいと思います。
まずは知りたい項目をピックアップ!
- ヨーグルトは本当に健康に良いの?
- ヨーグルトのデメリットは?
- ヨーグルトはダイエットに効くの?
- 効果的な取り方は?
こんなところでしょうか。それでは一つ一つ確認していきましょう。
ヨーグルトは本当に健康に良いの?
毎日のようにCMや店頭で見るあのフォルム。今やヨーグルトは、日本人に完全に認められ、市民権を得ていますよね。
ですが、皆さん。
実際のところ、どこまでヨーグルトについて知っていますか?
よく聞くキーワードをピックアップしてみました。
- 乳酸菌(ビフィズス菌)を殺さず届ける
- 腸内環境を整える
- 善玉菌を増やす
- 腸内フローラ
これらの語句と耳障りの良いコマーシャルの言葉で、勝手に脳内で『健康』だと思ってしまいますよね。
でも本当にそうでしょうか。一つずつ確認してみましょう。
乳酸菌(ビフィズス菌)を殺さず届ける?
まずは乳酸菌(ビフィズス菌)について。
前提として、乳酸菌は高温に弱いです。40℃程度が適温とされていますが、50℃、60℃と上がるたび確実に死んでしまいます。(60℃なら30分弱、100℃ならば数秒)
人間の体程度なら許容しますが、それ以上に暖かくなると死んでしまう、ということです。
とすれば、体に入った菌が死ぬのは別の要因となりますね。
ええそうです。死因は当然、胃酸です。
動物性だろうが植物性だろうが、乳酸菌のほとんどは胃酸で死にます。ほんの少量腸まで到達するとしても、全部が生きたまま届く、なんて本来無理な話なんですね…
しかも一度の摂取(ヨーグルト200ml程度)で取れる乳酸菌は20億個と言われる中、体に影響する必要量は摂取量の1000倍とも言われており、そんな途方もない乳酸菌を生きたまま腸に届けるなんて不可能です。
だから各社こぞって酸耐性を持つ乳酸菌を開発してるんですね~。実際、健康に良いかもわからないのに^^;
2017年10月現在でも、乳酸菌が全て腸まで生きたまま届くのは難しいようです。
ただ待ってください。
……どうやら論点はそこにないみたい。
どうやら乳酸菌は、死んでも問題ないみたいなんです。そこで出てくるのが2つ目のキーワード。
善玉菌を増やす?
善玉菌とはヒトの腸内に生息している細菌の中でも健康維持に貢献してくれるとされているものの造語です。
どうやら乳酸菌が生きて腸に届かなくても、腸内の善玉菌が増えれば健康には良いとの噂が。ならばヨーグルトで善玉菌が増えるメカニズムはなんぞやとなります。
結論から言ってしまえば、胃酸により死んでしまった乳酸菌の死骸を腸内に元々存在する善玉菌が餌にして増える、という単純なメカニズム。
『元から腸の中にいる善玉菌をヨーグルトで増やせますよ』
どうやらこれがヨーグルトの効果とされているようです。
その結果として、
・腸内環境を整える
・腸内フローラ
これらを整えられますよ、ということだそう。結局は、『ヨーグルトで"乳酸菌"を取り、体内の"善玉菌"を増やして"腸内環境を整えましょう"』と言いたいみたいです。
それで、結局健康に良いのでしょうか。
ここまで書いておいてなんですが、ヨーグルトの健康効果は、結局『謎』です。
これまでにも様々な文献や研究が行われているのですが、企業の出すデータは提供する商品に寄せたデータが多く、時折出される第三者データでは完全に否定されていたりする現状。
腸内環境を整える、などと売り出されていながら、一部では腸内に良い影響はないとする医師もいます。さらに言えば、日本人の約7割が乳糖不耐症(牛乳などに含まれる乳糖を分解することができない体質)であることがわかっており、乳製品の摂取量と前立腺がんの相対性も明らかになっています。
中には遅延型のアレルギーを引き起こすこともわかっており、本当に日本人の健康に有効かどうかを実証できていません。
ただしこれも反論する論文が多数あり、中でも2017年に国内のセンターが発表した乳幼児のヨーグルト摂取における食物アレルギーとアトピー性皮膚炎などでは、1歳までにヨーグルトを摂取すると5歳時点でこれらのリスクが下がると(※1)
『乳幼児の摂取如何では、その後の効果がまるで違う』
なんて研究結果が将来的に発表されれば、今後のヨーグルト地位は安泰なことでしょう。
結論がとても難しいため、現段階では保留と言うほかないでしょう。合う合わないが確実にあるようですので、各々が体調と相談し摂取するのが正としか言えません。
余談として、ヨーグルトがピロリ菌に効くと聞きますが、心配ならばヨーグルトより先に病院へ行って先生に相談してみてください。
2.ヨーグルトのデメリットは?
1でも触れたように、本来は日本人にヨーグルトは合わないのかもしれません。
さらに言えるとすれば、そのカロリーでしょうか。
ヨーグルトのカロリー表示を見ていただければ、おわかりになると思いますが、ヨーグルトはプレーンであってもカロリー量が高いと言えます。(100gあたり61.9kcal)
既製品ともなれば、中には砂糖や添加物も含まれており、さらにカロリー量は増します。
そのためダイエットやカロリー計算が必要な方は注意が必要です。
3.ヨーグルトはダイエットに効くの?
恐らくは『整腸作用が高く、それに伴う排便効果やカロリー消費を促す』といった部分なのでしょうか。
しかしこれも人それぞれでしょう。
乳製品が合わない人には無意味ですし、なにより無駄にカロリーも高い。
別に代用できる食品も多々あるため、あえてヨーグルトである必要はないかもしれません。日本人には由来のある大豆などが体に合っていると言えます。
ただし、体質によっては効果があるのは確かでしょう。試してみて、体に合うと思えば続ける意味もあるかもしれません。
4.効果的な取り方は?
前述しましたが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は別に死んでいても構いません。ただし今後、高耐酸性の乳酸菌が出てきた場合、胃酸が弱まる食後に摂取するのが正とされるでしょう。
個人的にはわりと本気で美味しいタイミングで食べるのが一番だと思います!!
まとめ
結果的にあまり良いことを書きませんでしたが、ヨーグルトが体に良いとされている研究結果も沢山発表されています。
ただしそれが日本人全員に効くかと言われれば眉唾もので、人それぞれ効用が異なる部分が大きい食材と言えそうです。
まとめとしては
・健康に良いかは断言できないが、人により整腸作用に効果がある
・意外にカロリーが高いためダイエットにオススメする食材ではない
・ヨーグルトは美味しい
こんなところでしょうか。
私個人の結論としては、『少量を嗜好品として楽しむもの』とさせていただきます♪
ちなみに私はヨーグルトを食べても何一つ体調に影響がありません。恐らく7割に入っているのだと思います。
健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?
参考文献
※1:Shoda, T., Futamura, M., Yang, L., Narita, M., Saito, H., & Ohya, Y. (2017). Yogurt consumption in infancy is inversely associated with atopic dermatitis and food sensitization at 5 years of age: a hospital-based birth cohort study. Journal of dermatological science, 86(2), 90-96.
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