【シリーズ】食品添加物って何だ?:アルギン酸 編

10月 6, 2017食事アルギン酸, アルギン酸カリウム, アルギン酸カルシウム, アルギン酸ナトリウム, アルギン酸プロピレングリコールエステル, 添加物, 食品添加物って何だ?

健康的な生活を送る上で、食事は非常に重要です。ということで、さっそくシリーズ2回目の「食品添加物って何だ」を始めます。

食品添加物は『指定添加物』454種類、『既存添加物』365種類が存在します。これらを小分けにし、主に健康に関わるとされる物を説明していきたいと思います。

今回扱う添加物は、既存添加物に属し、最近ではその健康効果にも注目されている『アルギン酸』です。

今回は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルも同時に触れてみたいと思います。こちらは全て指定添加物です。

既存添加物、アルギン酸って何だ?【概要】

まずは物質としての前提

アルギン酸(アルギンさん)は、褐藻などに含まれる多糖類で、食物繊維の一種である。ほかに、紅藻のサンゴモなどにも含まれる。また、一部の細菌(アゾトバクターなど)が部分的に酢酸エステル化されたアルギン酸を生成するが、これによる工業的生産はまだ成功していない。
純粋のアルギン酸は、白ないし淡黄色で、繊維状、顆粒状または粉末状の形態をとる。水に不溶性であるが、アルギン酸ナトリウムなどの可溶性塩(アルギンと総称される)として抽出され、食品添加物その他の目的で利用される。 ※Wikipediaより引用

アルギン酸は、全て海藻から作られていて、食べ物に使用する際には品質改良剤として用いられます。簡単に言ってしまうと、口当たりや食感の良さを生み出すために使われているってことですね。
もちっとしていたり、みずみずしさであったり、食品組織の改良などに使われています。ちなみに原材料名には「ゲル化剤」「増粘剤」「糊料」「安定剤」といった名前に変わり表記されています。

またアルギン酸は海藻由来の食物繊維です。様々な文献を調べましたが、アルギン酸プロピレングリコールエステルを除き、使用量の上限が決められていません(※エステルは1%未満)。文字通り、体に対する許容量が設けられていないほど安全ということです。

どんなものに使われているのか

まず前提としまして、アルギン酸は水に溶けません。ですからそのまま使っても用途が限られてしまうので、基本的にアルギン酸ナトリウムとして使われているんですね。他にも種類はありますが、アルギン酸ナトリウムが最も多く使われていると言って良いと思います。

 

アルギン酸ナトリウムは水に交じると粘り気を出すので有名で、意図的に粘り気を出したい食品に多く使われています。例を上げてみると、アイスクリーム、ドレッシング、麺、パンなどですね。

アイスクリームや麺などは、これらの粘度を含む添加物が入っていないと、通常は伸びたりモチモチしたりしないんですよ。機会があれば、自宅にあるアイスクリームの原材料を見てみてください。「安定剤」とか「増粘多糖類」なんて感じで書いてあると思います。実際サラサラのアイスクリームって味気ないもんですよ。

……だからといって、アイスクリームの食べ過ぎは禁物ですよ!

 

アルギン酸の健康に関する知識


ソルビン酸を扱った時にも書きましたが、日本で認められている食品添加物に関しては試験を行っています。よろしければ、こちらもご覧ください。

当然ですが、アルギン酸も試験を実施しています。が、基本的に危険性は指摘されていません。ですが一点、アルギン酸プロピレングリコールエステルだけは、ヒトによる知見で問題が認められています。

アルギン酸プロピレングリコールエステルの問題点

まずはこちらを見てください。

複数の物質に対するアレルギーをもつ50人に,アルギン酸プロピレングリコールの種々の希釈液を皮内投与し検査した。個人もしくは家族にアレルギー歴のない50人を対照とした。11人(試験群8人,対照群3人)に軽度から中等度の皮膚反応が認められた。このうちの5人(すべて試験群)の最大反応時にアルギン酸プロピレングリコールを摂取させたところ,3人に再現性のある軽度のアレルギー反応が認められた。ごく軽度の皮膚反応を示した対照群の3人においてはアルギン酸プロピレングリコールの経口摂取によるアレルギー反応は認められなかった。(※日本医薬品添加剤協会、及びTOXNET参考)

食べても大丈夫だけど、一部の人の肌にアレルギー反応が出るということです。

ヒト、動物それぞれで経口摂取での問題が認められていないのに使用量の上限が決められているのが釈然としませんが、どうやら現時点での危険性は薄いと考えて良いでしょう。

 

アルギン酸の効果・利点を3つ!

アルギン酸は問題点が少ない代わりに、利点が多く認められています。3つに分けて説明してみましょう。

1.血清コレステロールの上昇抑制効果がある

アルギン酸プロピレングリコールエステルには、マウスによる実験でコレステロール値の上昇を抑える結果で出ており、コレステロールを原因とした高血圧などの予防に効くそうです。お腹の中でコレステロール物質とくっついて出ていくんですね。

 

2.ストロンチウム、セシウムの体内取り込みを低減化

アルギン酸ナトリウムがストロンチウムを、またアルギン酸カルシウムがセシウムの体内取り込みを低減させる作用があると報告されています(2015年)。東日本大震災後、話を聞く機会が多くなったストロンチウムですが、体内における半減期が30年以上といわれており、取り除けるものなら取り除いてしまいたい物質ですね。

ただし問題点があるとすれば、未だ解毒作用を有する薬剤として世に出ていない部分でしょうか。これからに期待!ですね♪

 

3.何しろ安全!

アルギン酸は随分昔の時代から、その効用が研究されていて、本当にネガティブな効果が少ない物質として位置づけられています。食物アレルギーや家畜飼料としての問題点もなく、農薬等の影響も考えられません。

また海藻にその成分が多く含まれることから、日頃の食事で取り入れることが可能な成分と言えます。お味噌汁に入れて美味しくいただけます♪

 

添加物なのに、これだけ良い点があるんですね♪

ただし一点、勘違いしないでいただきたい部分があります。

ヒトは、残念ながらアルギン酸を含む多糖類のほとんどを吸収できません(そもそもそうなんですね~笑)

血清コレステロールの上昇などにもいえますが、要はアルギン酸化合物が別の物質とくっついて、体外へ出ていくことによって生まれる効果なんです。ですから沢山アルギン酸を取ったところで、効果は一瞬。体内にためておくことはできないんです。残念。

しかも気をつけてほしいのは、アルギン酸を単体で取ったところで健康になどなりません。サプリメントにもアルギン酸は含まれていますが、正しい知識を持って服用しなければ、ハッキリ言って無意味です。健康が遠くで手を振っています。

自分にどのような効用が欲しいか。
漠然とサプリメントを選ぶのではなく、原材料とよーくにらめっこしてみると良いでしょう♪

まとめ

どうでしたでしょうか?
今回はソルビン酸と違ってほんわかしていましたね。

海藻由来の安全物質アルギン酸。
まとめるとこんな感じでしょうか。

 

1.アルギン酸は自然由来の安全添加物
2.用途によって、様々な発展が望めそう!(ダイエットや病理学)

 

基本的に添加物というと恐いイメージが付きまといますが、中にはこんなものもあるんですね。

皆さんも恐がらず様々な知識を取り入れ、健康な体を手に入れましょう。

 

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?