【シリーズ】食品添加物って何だ?:ソルビン酸編

10月 2, 2017食事ソルビン酸, ソルビン酸カリウム, ソルビン酸カルシウム, 添加物, 食品添加物, 食品添加物って何だ?

健康的な生活を送る上で、食事は非常に重要です。人間の三大欲求の1つである「食欲」。この一角の崩れは、健康でない生活へと直結します。

近年、食生活に関する健康問題、食マーケットにおける食事の質が問題視されています。とりわけ食品添加物についても、アレルギーや健康被害に繋がっていると指摘されることも多くありません。

ということで、今回からシリーズとして「食品添加物って何だ」を始めます。
2017年9月現在、食品添加物は『指定添加物』454種類『既存添加物』365種類が存在します。これらを小分けにし、主に健康に関わるとされる物を説明していきたいと思います。

 

それでは早速1つめの添加物です。

指定添加物に属し、近年その存在に疑問視がつく添加物、『ソルビン酸』です。

指定添加物、ソルビン酸って何だ?【概要】

物質としての前提

ソルビン酸(ソルビンさん、Sorbic acid)は不飽和脂肪酸であり、IUPAC名は2,4-ヘキサジエン酸(2,4-hexadienoic acid) である。カビ・酵母・好気性菌に対して静菌効果があり、保存料としてかまぼこなどの魚肉練り製品やソーセージに使用されるほか、カリウム塩であるソルビン酸カリウムがケチャップ・スープ・果実酒・乳酸菌飲料などに使用される。
分子式は C6H8O2、分子量は112.13、融点133.0 – 135.0℃、白色結晶。CAS登録番号は110-44-1。
1859年、ナナカマドの一種 (Sorbus aucuparia) の未熟な果実から発見された。工業的にはクロトンアルデヒドとケテンを反応させてソルビン酸を得ている。
旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[1]。
静菌効果はpHにより大きく変化し、酸性(pH小)側で強い。食品添加物公定書に食品ごとの使用量上限が定められている。 ※Wikipediaより引用

 

ソルビン酸(ソルビン酸カリウム・ソルビン酸カルシウム)は、主に保存料として使用されており、コンビニやスーパー等で売られるソーセージやパン、ワインや乳酸菌飲料などに添加されている、いわば腐敗防止に使用される添加物です。細菌の増殖を抑える働きがあります。

また前提からもわかっていただけるように、自然界、天然には存在しないものです。

 

なお、使用量上限も細かく決まっていて、

チーズ:3.0g/kg
うに:1.5g/kg ……etc

ソルビン酸の一日許容摂取量:25mg/kg/日

詳しくは、厚生労働省が定める使用基準リストに定められています。

使用用途は、そりゃあもう様々。
細かくどんなものに使われているかって?
ならばざっとのっけてみましょうか。

チーズ、うに、魚肉ねり製品(魚肉すり身を除く)、鯨肉製品、食肉製品、いかくん製品、たこくん製品、あん類、かす漬・こうじ漬・塩漬・しょう油漬・みそ漬の漬物、キャンデッドチェリー、魚介乾製品(いかくん製品及びたこくん製品を除く)、ジャム、シロップ、たくあん漬(一丁漬及び早漬を除く)、つくだ煮、煮豆、ニョッキ、フラワーペースト類、マーガリン、みそ、ケチャップ、酢漬の漬物、スープ(ポタージュ除く)、たれ、つゆ、干しすもも、甘酒、はっ酵乳、果実酒、雑酒、乳酸菌飲料、菓子の製造に用いる果実ペースト、菓子の製造に用いる果汁

細かく見ればもっと沢山あるでしょう。

さて、質問です。
あなたは1日に、上に書かれたどれくらいを食べていますか。ざっくりと数えてみてください。

前にも書きましたが、ソルビン酸は自然界に存在せず、使用上限が決められた添加物です。言い換えれば、取りすぎると『健康に被害を及ぼす』ということですよね。

それではこちらのソルビン酸がどんな健康被害を及ぼす可能性があるか、詳しく見てみましょう。

ソルビン酸の健康被害に関する懸念

ソルビン酸の懸念点を書く前に、1つ説明をしておきます。

日本で認められている食品添加物に関しては、短期間での大量摂取、長期の継続的摂取、世代をまたいでの摂取について動物実験が行われており、アレルギー要因の有無、発がん性の有無、急・慢性の毒性の有無、胎児に与える影響、といった項目を調べています。

先の使用上限は、これら試験を実施し、「健康への影響が出ない摂取量」であるとされる「無毒性量」と呼ばれるものです。

先に断っておきますが、世に出ている多くの食品は、これらの条件をクリアしています。紹介した食べ物に、許容を超える添加物が含まれている訳ではありません。一応、念のためね。

 

さらに言うと、お店に売っている食品を普通に食べて、その日のうちに添加物が原因でどうこうなる、ということはありません。アレルギー症状の原因となる可能性は否定できませんが、ソルビン酸による短期的な病気・健康被害が起こることはありません。

 

ちなみに前で紹介した一日許容摂取量。
25mg/kg/日とは、大体60kgの体重の人ならば、1500mgが許容量という意味。一番量の多いチーズで計算してみても、1日にチーズを500g以上摂取しなければ許容量を超えることはない、ということ。毎日チーズを500gも食べてる人なんていませんよね^^;
厚生労働省が行った平成24年度の調査では、日本人の成人におけるソルビン酸の摂取割合は、許容量に対し0.36%。1%にも満たない量だそうです。
これも念のため。

 

ではどんな問題があるとされているのでしょうか?

問題点は2つ

  1. 継続摂取による危険性
  2. 複合摂取による危険性

これらが問題点として指摘されています。

 

【ソルビン酸の問題点】1.継続摂取による危険性(人間)

ラットに対し、1kg当たり7.4g投与すると半数が死亡。1kg当たり0.04gを毎日、17ヶ月投与した実験では、体重増加が鈍り、肝臓、腎臓、精巣の減少が見られた。また、落花生油または水に溶かして、ラットに皮下注射した実験では、注射部位にがんが発生した。
(※参考:食品添加物の危険度がわかる事典)

ご覧のように、動物実験における継続摂取時の調査は実施されていますが、それが全て人間に置き換わる訳ではありません。人における長期での摂取は、原因物質の特定が困難なこともあり、どれも憶測の域を出ません。

ただソルビン酸カリウムは、細胞の遺伝子を変異、染色体の異常を起こすことなどが実際に分かっています。興味がある方は読んでみるといいですよ。例えば→こんなの

体重の軽い子供などには顕著に影響が出る可能性もあるため、あえて継続摂取を続ける理由にはならない。これが結論でしょうか。

 

【ソルビン酸の問題点】2.複合摂取による危険性

単体検査はされている。これがどうやら現実なのでしょうか。

複合的要因で摂取した場合の調査が全面的に行われている訳ではないのが、ここで言われる複合摂取、いわゆる食べ合わせによる影響は、未だはっきりとわかっていません。

ただし、現時点で問題とされているものもあるようです。

例えば亜硝酸。ソルビン酸が亜硝酸と反応して変異原性物質を出すことは有名。これが食品内で混合した場合の癌化や毒化が懸念される。

まあ、実際はラットを使った実験は行われてるんですけどね…。通常条件下ではヒトの健康に対するハザードがないとするという一文が、『まだわかりません』に見えてならない訳です。

今後も詳細な調査が行われ、いつしか全容が見えるでしょうが。こちらも進んで摂取する理由は考えられませんね。

まとめ

ソルビン酸の現状とあれこれを説明しましたが、どうだったでしょうか。

まとめとしては、

  1. ソルビン酸は指定添加物に属し、主に保存料として使われソーセージなどに添加されている
  2. 使用量上限も決まっており、一日許容摂取量は25mg/kg/日。60kgの人なら1500mgだが、実際の摂取量は1%にも満たない
  3. しかし継続摂取、複合摂取による危険性は一部不透明であり、健康被害を起こす危険性を孕んでいる。健康のためには極力控えるものである。

 

こんなところでしょうか。

生活が便利になるにつれ、こういった添加物が私達の口に入る機会も増えています。
どんなものを食べるのが健康に繋がるのか。たまにはそんなことも考えてみてはいかがでしょうか?

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?