最近ちゃんと話してますか? 会話と健康の関係性!

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口を開ける女性イメージ一人暮らしが長くなり、他人と会話する機会が減った。テレビや社説などを眺めていると、しばしばそんな声を耳にします。社会と結びつきが強いようで希薄な現代、アナタも家族以外との会話の機会が極端に減っていませんか?

ということで、今回は会話と健康の関係について簡単に触れてみたいと思います。

話すことは健康への近道だ

ガッツポーズする女性孤独が早期死亡率を上げる大きな要因であることは、これまでにも幾つか紹介してきました。

◆例えばこちら
 → 孤独を和らげるためにペットが有効?

何より孤独になると、人は話すことをやめてしまいます。その結果、人はどうなってしまうのか。今回はそんな会話の重要性を、いくつかの例にそって説明してみましょう。項目は5つ、お読みいただければ、会話が人にとって健康に暮らすために非常に重要な要素であることが分かっていただけると思います♪

会話が減ると起こる不健康ポイント

1.脳の機能が衰え寿命が縮む
2.他者の介入が遅れる
3.行動の選択肢が減る
4.子供の非行率上昇
5.社会的関係性は本当に重要

脳の機能が衰え寿命が縮む

だらけた犬やはり何と言っても、会話しないことによる最も大きな問題は、脳の機能が衰える点にあります。文字通り、脳は使わなければ次第に衰えていきます。中でも視覚、聴覚に関する脳機能との関係性は大きく、どちらかの機能が低下(例えば難聴など)することで認知症の確率が上がってしまうことが分かっています(※1,2)。会話に関しては、視覚や聴覚、言語に伴う刺激など、脳に対して多くの影響があるとされています。単調な生活や会話がなくなる中で、人間の脳は衰え退化していきます。考えれば当たり前のことですが、これは避けられない事実です。

会話に伴う脳の働きや語彙力に関しても面白い実験結果が様々だされていて、日頃から脳を使い、語彙知識が高い人ほど長寿であることも分かっています(※3)。やはり人間は沢山会話し、沢山の知識や言葉を蓄えることで健康になるのは間違いありません。

他者の介入が遅れる

喧嘩する男女会話の有無で問題になってくるのは個人の問題だけではありません。仮に、アナタに認知症の症状が表れていたとしても、アナタが日頃から誰とも会話をしていなければ、その異変に気付く人は少ないでしょう。日常的に他人との会話をしていれば、より早く対処できたかもしれませんが、残念ながらアナタは孤独。気付いた時には手遅れに…なんてことも。

さらに言うと、これは他人さんと接触を避けていても同じです。例えアナタが入院している患者さんでも、お医者さんとの会話を拒めば同じ結果となります(※4)。人は完璧ではありません。ですから、各個人個人が進んで話す意識を持つことが重要なんですね♪

行動の選択肢が減る

本のイメージ会話は行動の選択肢を増やします。想像してみてください。アナタも誰かとの会話で必ず行動を変化させたことがあるはずです。

「帰りにちょっと牛乳買ってきて!」

誰でも一度くらいこんな会話をしたことがあるでしょう。たったこれだけの会話でも、アナタの行動の幅は広がります。これは様々な領域にも言えることで、食事、運動、医療、カウンセリング、仕事、などなど本当に多くの選択肢が増えることになります。中でも既に大きな病気にかかっている方などは、誰かとの会話によって、その後のリスクや治り方が変わることも(※5)。「私は人見知りだから…」なんて言っていても、その先には単調な生活しか待っていません。それでも望まないのなら仕方ありませんが、たまには率先して誰かと話してみましょうね♪

子供の非行率上昇

嫌がる子供「別に寿命とかそんなことは関係ない」と言ってしまいがちですが、会話の有無は子供の健康にも影響を及ぼします。これも想像していただければ当然かもしれませんが、親子間の会話頻度について調査した結果、その時間が少ない家庭ほど、お子さんの喫煙、アルコール摂取、薬物使用などの非行へ走る率が上がるそうです(※6)。ただ一方的に小言だけを伝えるような生活をしているお父さんにお母さん。ちゃんとお子さんと「普通の会話」してますか? 両親のどちらでも構いません。一方的な話でなく、毎日お子さんと会話をしてください。

「今日こんなことがあった」
「明日はこんな予定がある」

何気ない日常の会話が、お子さんの健康を作ります。意外に簡単なことで、非行なんて起こらないのかもしれませんよ♪

ちなみにお父さんお母さんに補足です。仕事が増えると、人間は必然的にストレス値が増します。すると人はガクンと会話をしなくなることが分かっています(※7)。確かに現代社会は忙しいです。しかしだからこそ、ちゃんと会話することが重要です。「疲れている」なんて文句を言う前に、普通の会話をする癖をつけましょう。何気ない会話はストレス値を下げることも分かっています。誰にとっても損などないのですから♪

◆お子さんの健康は他にも様々!
 → 子供の肥満は親の責任!?
 → 親が教えるべき子供の健康リスク

社会的関係性は本当に重要

世界イメージしかしそれでも、普通に会話する環境がないという方もいるでしょう。独り身の高齢者や、個人事業者の方などは、常に一人でいるのが日常になってしまうもの。意図的に誰かと話そうと意識しなければ、必然的に話さなくなってしまうものです。社会的な関係を持っていると思えることが幸福度や健康に重要なことは幾つもの実験や調査で明らかになっています(例※8)。仕事などを退職してしまうと、自分の立ち位置を無くし、孤独化してしまいがちですが、やはりそれではいけません。

そんな時、いつも私がオススメしているのがスポーツジムです。「でも今さら運動なんて…」と言われそうですが、決してそんなことはありません。最近では他者との結びつきや会話が目的でジム通いをしている方も多く、昔で言うところの「病院での井戸端会議」をスポーツジムのお風呂で楽しむなんて方々も沢山います。何よりお風呂やシャワーを浴びるためだけに通っている人もいるくらいですし、人との繋がりは確実に増えます! 「ジムなんて若い人が運動する場所でしょ?」なんて言っているアナタ、一度平日の昼間に覗いてみてください。驚くほど真逆の世界が待っていますから♪

◆こんなスポーツもオススメ!
 → 水泳はダイエットにもってこい!
 → テニスは健康的なスポーツです♪
 → ストレッチの延長としてヨガはいかが?

会話と健康まとめ

最近は都会に住んでいると人間関係が希薄になるばかりですが、それでも会話は健康にとって重要な要素です。これからの日本は、意図的に、自ら人と話す場所を探さなければならない時代になっていきます。若い人ほど簡単にネット上に逃げてしまいがちですが、実際に誰かと面と向かって会話するのは全然意味が違いますよ。

やはり健康と同様、自ら率先して行動するのが重要かもしれませんね♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献



※1 ):増田正次. (2018). 高齢者の聴覚障害への支援-健康寿命を延ばすために. 公衆衛生, 82(6), 460-466.
※2 ):大武美保子. (2017). 《 第 12 回》 認知症予防のための会話支援機器. 計測と制御, 56(6), 463-466.
※3 ):Richardson, F. M., Thomas, M. S., Filippi, R., Harth, H., & Price, C. J. (2010). Contrasting effects of vocabulary knowledge on temporal and parietal brain structure across lifespan. Journal of cognitive neuroscience, 22(5), 943-954.
※4 ):Peel, E. (2015). Diagnostic communication in the memory clinic: a conversation analytic perspective. Aging & mental health, 19(12), 1123-1130.
※5 ):Paxton, A. E., Strycker, L. A., Toobert, D. J., Ammerman, A. S., & Glasgow, R. E. (2011). Starting the conversation: performance of a brief dietary assessment and intervention tool for health professionals. American journal of preventive medicine, 40(1), 67-71.
※6 ):Mak, K. K., Ho, S. Y., Thomas, G. N., Schooling, C. M., McGhee, S. M., & Lam, T. H. (2010). Family structure, parent-child conversation time and substance use among Chinese adolescents. BMC Public Health, 10(1), 503.
※7 ):Wang, R., Chen, F., Chen, Z., Li, T., Harari, G., Tignor, S., … & Campbell, A. T. (2014, September). StudentLife: assessing mental health, academic performance and behavioral trends of college students using smartphones. In Proceedings of the 2014 ACM international joint conference on pervasive and ubiquitous computing (pp. 3-14). ACM.
※8 ):Mikesell, L. (2013). Medicinal relationships: caring conversation. Medical education, 47(5), 443-452.