最新睡眠ニュース2018初夏版! ストレスは睡眠の質を老人化させる!?

2018年6月20日健康コラム, 睡眠ストレス, 健康コラム, 小ネタ, 概日リズム睡眠障害, 睡眠健康コラム, 睡眠, 小ネタ, 概日リズム睡眠障害, 睡眠

スヤスヤ眠る犬連日W杯の興奮で寝不足、なんて方も多いと思います。が、睡眠を疎かにしては健康的な生活を送ることはできません。ということで、今回は2018年初夏までに発表された最新睡眠ニュースをご紹介したいと思います。

2018年最新睡眠トレンドを早摘み!

睡眠イメージ睡眠関連のニュースは毎日のように更新され続けています。新しい発見や驚き、病気に関して知ることは重要ですし、それが健康への第一歩となるかもしれません。今回皆さんに紹介する睡眠ニュースは9つ新しい情報が皆さんの生活に少しでも役立てば幸いです♪

最新睡眠ニュース9項目!

1.若い女性の睡眠習慣の崩れは体に悪いでは済まされない
2.ストレスは睡眠の質を老人にする
3.睡眠不足は脳卒中リスクを高めるが、眠すぎも脳卒中リスクを高める
4.睡眠中の航空機の騒音は小さくてもストレスに!
5.「子供は寝るのが仕事」は今も昔も変わらない
6.ヨガは睡眠の質も高める!
7.体のどこかが痛いと熟睡はできません!
8.ちゃんと眠りたければお風呂に浸かりましょう!
ex.睡眠不足の午後、運転中の会話は命取り!?

若い女性の睡眠習慣の崩れは体に悪いでは済まされない

お酒を飲んで居眠りする女性最近ちゃんと眠れない。そんな経験は誰しもにあるものですが、特に若い女性にとって睡眠習慣の崩れは健康に大きな悪影響があるかもしれません。睡眠習慣と月経周期の不規則性に関する調査結果の中で、睡眠不足を続けると月経周期のズレが高い確率で起こりうることを指摘しています(※1)。また、メンタルヘルスの問題も同時に指摘されていて、女性の睡眠不足は男性の比でないほど健康への悪影響が多いことを示しています。月経周期の異常は女性特有の疾患率を上げ、さらには妊娠などにも影響を及ぼします。「まだ若いから」ではなく、「若いからこそ」しっかりした睡眠習慣が必要だと知ることが重要ですよ♪

【女性は他にもリスクがイッパイ!】
 → 女性は50歳を過ぎるとメタボになりやすい!?
 → 女性の食欲は味覚によって全然違う!?

ストレスは睡眠の質を老人にする

劣化したリンゴ誰でも歳を取ると睡眠の質が落ちます。しかし若くても、睡眠の質は人によって異なります。「最近よく眠れない…」という理由にストレスが原因という説明をよく聞きますが、どうやらストレスは、若い人の睡眠の質を老人と同程度のものに変えてしまうようです。こちらはラットを対象にストレスと睡眠の質を調査した結果なのですが、高齢のラットの睡眠の質と、ストレスを受けたラットの睡眠の質が同じ反応を示していたのだとか(※2)。本来は中高年ラットの睡眠の質を調べた実験なのですが、むしろこちらの方が驚きです。ストレスは睡眠の質を老人に変えてしまう。極力ストレスをためない生活を心がけなければいけませんね♪

【脳にストレスがいかに悪いかはコチラ】
→ ストレスが脳に与える悪影響とは!?

睡眠不足は脳卒中リスクを高めるが、眠すぎも脳卒中リスクを高める

眠り足りない女性明日は休みだしずっと寝てよう。そんな週末の夜は誰しもが経験するはず。当然沢山寝れば体にも良いし…なんて思っていたら、驚くべき事実が。

「眠りすぎも脳卒中のリスク増」

なんとも悲しい話です。短時間睡眠と長時間睡眠の関連性を調査した研究結果によると、長時間の睡眠を取っていた群の人は脳卒中になる確率がとても高かったことが分かり、しかも問題なのは男性より女性でリスクが高いという点(※3)。休みの日は出不精で一日中寝てますという話をよく聞きますが、あまり脳に良い話ではないのかもしれません。何事もほどほどが重要です…

睡眠中の航空機の騒音は小さくてもストレスに!

耳のイメージこれまでにも騒音による健康への影響は多く扱われてきましたが、航空機の騒音については今もよく議題に挙がります。そこで新しい実験結果を一つ。航空機の騒音が与える体への影響を調べたところ、睡眠中の騒音は、血圧の上昇、内皮機能障害、全身のストレスマーカー値増加、炎症を引き起こしたのだとか(※4)。人間が夜間の航空機の騒音を聞くだけでストレスから逃れられないのは、やはり事実なようです。特に大脳の酸化ストレスは問題で、ストレスに弱い脳を危険に晒し続けるのと同じです。継続したストレス暴露が不健康を招くのは当然の話。お金で解決できる問題でないという良い証拠です。

【騒音や音楽が体に与える影響も】

「子供は寝るのが仕事」は今も昔も変わらない

想像する子供たちテレビ、ゲーム、スマートフォン、動画配信サービスなどなど、現代を取り巻く環境は子供達の睡眠の質を著しく落とす要因になっています。子供の睡眠に関するニュースは数多く発表されていますが、今回は睡眠時間と睡眠効率についての調査結果からご紹介。至極単純に、睡眠時間が長く睡眠効率が高い子供ほど、各種様々な条件を取っ払っても心代謝の値が優れていたのだそうです(※5)。ウエスト、血圧、コレステロール値、脂肪量などなど、多く寝ている子供ほど値が正常となれば、やはり子供は沢山寝るのが重要なことなど言うまでもありません。小さな子供は寝るのが仕事です。夜更かししてスマホに夢中になっても、体に良いことなど一つもありません。健全な精神は健全な肉体に宿るなどと言いますが、子供はよく寝てよく動きよく学ぶのが本分。大人がしっかり導いてあげることも重要です!

【他にも子供にはリスクがイッパイ!】
 → 子供の肥満は親の責任!? お子さんには危険がイッパイ!
 → 親が子供に教えるべき健康の話は沢山あります!

ヨガは睡眠の質も高める!

本格的なヨガこれまでにもヨガの様々な効果を紹介してきましたが、どうやらヨガは睡眠の質すら高めてくれるようです。こちらは女性周期特有の痛みや心理的苦痛と生活の質にヨガがどう影響するかを調査した結果なのですが、面白いことに、痛み、睡眠の質、ネガティブな感情、社会的関係、個人能力、QOL(クウォリティ・オブ・ライフ)の全てに有意な改善が見られたのだとか(※6)。ついにここまできたか!と驚いてしまいますが、近い将来、さらにヨガが躍進する姿が目に浮かびますよね♪

【せっかくなのでヨガを実践!】
 → 30代から始めるヨガ入門!【紹介編】
 → 30代から始めるヨガ入門!【実施編】

体のどこかが痛いと熟睡はできません!

治療するイメージそんなの当たり前だろと言われそうですが、どこかしらの体の痛みは熟睡を妨げるそうです。しかも面倒なことに、慢性的な痛み、睡眠、疲労の関係性を調べた調査結果によると、今現在体に痛みがなくても、疲労と睡眠の質が低ければ、近い将来慢性的な体の痛みに襲われる確率が上がるのだとか(※7)。簡単に言い換えれば、「あぁ、今日は体が疲れた」と自分で言っているのにケアをせず寝るような生活を続けると、そのうち慢性的な痛みが体に生じ、もうずっと熟睡できなくなるということ。字面だけでも悲惨ですよね…。疲労の蓄積は将来の不健康を招きます。毎日のケアを怠らず、健康的な生活を心がけるのが重要ですね♪

ちゃんと眠りたければお風呂に浸かりましょう!

温泉に入るお猿さん「今日はもう疲れたからそのまま寝よう」なんて、帰宅即ベッドなんて人もいるかと思いますが、ちょっと待ってください。歳を取れば取るほど、お風呂にちゃんと浸かることが睡眠障害にならないための方法かもしれません。高齢者の睡眠と温水浴に関する発表の中で、入浴による睡眠障害の減少は確実にあると結論付けられており、生活の質にも関わると結ばれています(※8)。日本人ならばお風呂に入るのは当然と思うかもしれませんが、海外では違います。シャワーで済ます人や、お風呂に浸からない人など様々です。しっかりお湯に浸かって体を温めることが重要なんですね♪

【お風呂には他にもこんな効果が!?】
 → 入浴と健康にまつわる様々なお話

ex.睡眠不足の午後、運転中の会話は命取り!?

運転する人前日の睡眠不足で運転が辛い。車通勤のサラリーマンの皆さんは朝夜と眠い目を擦りながら運転したことも多いはず。しかし寝不足当日の夜、運転中に誰かと会話するのはやめたほうがいいかもしれません。睡眠不足と運転中の会話に関する実験の結果、睡眠不足状態で午後以降に運転をした時、運転者が会話をした場合車線の逸脱などの悪影響が出る兆候が増えることが明らかになっています(※9)。しかもより問題なのは、電話による会話。最近ではハンズフリーで運転中に会話するサラリーマンも多いと聞きますが、もっとも事故を起こす可能性が高いのは睡眠不足で電話による会話をする場合なのだとか。同席者との会話よりも注意力が分散するのが原因ともされており、集中力が極端に落ちるのは明らかです。会社帰り、自宅にちょっと電話でも…なんて考えたのが運の尽き、なんてことにならないよう、運転中の会話はほどほどに。付け加えておきますが、運転中の携帯電話操作は絶対にダメですよ! 不健康以前の問題です!!

最新睡眠ニュース初夏版 まとめ

2018初夏の睡眠ニュースはいかがだったでしょうか。日進月歩で睡眠の常識は変わっていきます。これからも新しい情報をどんどん取り入れ、日々の健康的な生活に役立てていければ良いですね♪

ちなみに最後までお読みいただいたアナタに豆知識を。最近、世界的では睡眠と人間のパフォーマンスを電気的に評価する研究発表が増えています。近い将来、日頃の睡眠不足を機械的に判定できる商品が発売されるのでは?と想像しています。もしかすると、今後の健康診断には社員の睡眠状態の測定が義務化される…なんてことが起こるかも??
投資など興味がある方には覚えておいて損はないかもしれませんね♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献


※1) :Kim, T., Nam, G. E., Han, B., Cho, S. J., Kim, J., Eum, D. H., … & Park, Y. G. (2018). Associations of mental health and sleep duration with menstrual cycle irregularity: a population-based study. Archives of women’s mental health, 1-8.
※2) :Hargis, K., Buechel, H. M., Popovic, J., & Blalock, E. M. (2018). Acute psychosocial stress in mid-aged male rats causes hyperthermia, cognitive decline and increased deep sleep power, but does not alter deep sleep duration. Neurobiology of Aging.
※3) :Kim, M. Y., Lee, S., Myong, Y. H., Lee, Y. J., Kim, M. R., Shin, J. S., … & Ha, I. H. (2018). Association between sleep duration and stroke prevalence in Korean adults: a cross-sectional study. BMJ open, 8(6), e021491.
※4) :Kröller-Schön, S., Daiber, A., Steven, S., Oelze, M., Frenis, K., Kalinovic, S., … & Vujacic-Mirski, K. (2018). Crucial role for Nox2 and sleep deprivation in aircraft noise-induced vascular and cerebral oxidative stress, inflammation, and gene regulation. European heart journal.
※5) :Feliciano, E. M. C., Quante, M., Rifas-Shiman, S. L., Redline, S., Oken, E., & Taveras, E. M. (2018). Objective Sleep Characteristics and Cardiometabolic Health in Young Adolescents. Pediatrics, e20174085.
※6) :McGovern, C. E., & Cheung, C. (2018). Yoga and Quality of Life in Women with Primary Dysmenorrhea: A Systematic Review. Journal of midwifery & women’s health.
※7) :Aili, K., Andersson, M., Bremander, A., Haglund, E., Larsson, I., & Bergman, S. (2018). OP0072 Sleep problems and fatigue as a predictor for the onset of chronic widespread painover a 5-and 18-year perspective. a 20-year prospective study.
※8) :Sulistyarini, T. (2018, June). THE WARM WATER BATH IS EFFECTIVE TO DECREASE SLEEP DISORDER (INSOMNIA) TO ELDERLY. In The 1st Joint International Conference.
※9) :Matthews, R. W., Kontou, T. G., Naweed, A., Sargent, C., & Roach, G. D. (2018). Driving when distracted and sleepy: The effect of phone and passenger conversations on driving performance. Chronobiology international, 1-4.