アナタのベッドは大丈夫? 寝具と健康の密接な関係性!

6月 15, 2018健康コラム, 睡眠健康コラム, 寝具, 睡眠健康コラム, 睡眠, 睡眠

てるてる坊主

雨の多い季節になると、天候も不順で気分がのらないですよね。朝起きてカーテンを開けた時も元気が出ません。…でも待ってください、その原因、本当に天気だけですか? ということで、今回は皆さんの寝具に関する健康について簡単に触れてみたいと思います。

意外に大きい寝具と健康の関係性

眠る猫

どれだけ元気な人でも、毎日必ず行うことがあります。皆さんご存知、「睡眠」ですね。快適な睡眠を求め、ベッドやお布団を始めとする寝具にこだわりを持つ方も多いかと思いますが、意外にそのままになりがちなのが寝具の衛生面の管理です。ベッドのマットレスなどは丸洗いすることもできませんし、天気が悪い日の続く梅雨の時期などはシーツの洗濯も滞りがち。人によってはずっとそのままなんて話もチラホラ。ということで、今回は健康と寝具の関係を大きく3つのポイントに分けて説明してみたいと思います。目新しいことはないかもしれませんが、改めて寝具の重要性に気付いていただければ幸いです♪

寝具と健康のポイント!

1.寝具の衛生度は非常に重要
2.寝具の素材は睡眠の質に関係している
3.乳幼児と一緒に寝るのは避けましょう
ex.日焼けマシンは不健康の塊

寝具の衛生度は非常に重要

ベッドルームイメージ

寝具の衛生度は様々な疾患に関連していることが分かっています。中でもマットレスや毛布などの衛生管理が困難な寝具に関しては汚染物質が使用期間が延びるほど増えるのが実験でも分かっており、しかも問題なのは「カバーを変えるだけでは内部の汚染物質の浸透に対する効果がない」ことで、一定期間毎の洗濯や新調が本当に重要であることを示しています(※1)それではこれら汚染物質が引き起こす健康被害の例を幾つか紹介してみましょう。

1.寝具による喘息のリスク拡大

マスクの女性

寝具による健康疾患として一番有名なのが喘息だと言われています。世界的に取った統計でも、全体的な富裕度に対し、生活レベルの落ちる方々での喘息発症率が高いことからも衛生面の重要性は分かるというもの(※2)。要因はアトピーやアレルギー性など様々ありますが、ハウスダスト、不衛生な動物や虫(ダニ等)などが原因となることも多く、寝具の管理を含めた衛生度が求められます。またこれらハウスダストなどは、春から秋にかけて急速に増えるため、この時期の発症が最も多いとされています。

寝具による喘息の原因となるのはアレルギー性の喘息が一般的で、近年問題となることが多いのが『枕』というのをご存知でしょうか。中でも羽毛など自然に存在するものでない素材、人工的な繊維で作られた物に関してはアレルゲン物質を集める効果が大きいようで、注意が必要です(※3)。ただしこれらリスクも寝具を衛生的に管理することで避けることが可能です。定期的な買い替え、洗濯、掃除をしっかり行い、健康的な睡眠を楽しみましょう♪

2.寝具による肺炎リスクの拡大

咳をする女性

寝具による肺炎のリスクは、子供や高齢者にとって大きな問題となっています。中国の調査ではありますが、3~8歳の子供4万人を対象に行なった結果、発病率は32%と高く、決して関係のない病気でないことが分かります(※4)。これら原因として上げられているのが湿気やカビとされ、日本でも6~7月の湿気が多い時期には注意が必要です。また寝具の材質なども肺炎の発症と関係があるとされていて、中には合成繊維、木材、塗料、壁紙などが原因の場合もあるということで、寝具の衛生面は本当に重要です。

調査の中でも挙げられていますが、ポイントは可能な限り天日に当てることで、毎日衛生的に保つことが肺炎にならない一番の方法です♪

3.アレルギーの悪化

アレルギーに悩む女性

アレルギー性の疾患は喘息だけではありません。寝具によって起こる疾患の中には鼻炎や呼吸器疾患、皮膚炎などもあり、寝具の衛生度がこれら疾患を悪化させることがあることも分かっています(※5)。問題なのは前述したとおり、カバーだけを変えるだけでは回避策にならない点で、洗濯ができない寝具のアレルゲンレベルを下げるためには一定期間毎の買い替えが必要になるということ。特にお子さんやアレルギー体質の方は気にする必要があると言えそうです。

また、喘息やアレルギーなど全てに言えることですが、大きな問題点として見落としがちな点があります。それは寝具をしまっている場所です。布団ならば収納ケース、衣服ならタンスなど、問題なのはそれら収納場所がハウスダストの原因となることが非常に多いのをご存じない方が多すぎること! どれだけ寝具の衛生を気にしても、収納場所が不衛生なら本当に無意味です。風を通すのはタンスの中もです。寝具だけでは無意味であることを覚えておきましょう!

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寝具の素材は睡眠の質に関係している

ランチマット各種

繊維別に睡眠時の温度を計測し睡眠の質を比較したところ、繊維の材質によって睡眠の質が変わることが分かっています(※6)面白いのは、同じ繊維を使っていても温度によって睡眠の質が変わるところ。17度の時はウールの寝具を使うと睡眠の質が上がるのに対し、22度になると羊毛を使った寝具の方が睡眠の質が上がるのだとか。こちらの実験ではウールと羊毛を比較した結果でしかありませんが、恐らくこれは様々な材質により結果が異なるのが予想できます。寝具と言えば、快適さや暖かさだけに目が行きがちですが、使用している材質によって睡眠の質が変わるのは間違いありません。もちろん好みはそれぞれですから、自分で好みの材質を調べてみるのも面白いかもしれませんね♪

また余談ですが、睡眠時の気温は睡眠の質に大きく関係しているのが分かっています下は約10度、上約20度を境に、睡眠の質が下がるのは今や常識。大げさに言うと、夏でも冬でも10~20度に温度を保ち、同じ環境で寝るのが最も睡眠の質を上げられるということ。なかなか難しいですが、こんな結果もあると知っているだけで面白いじゃありませんか♪

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→ 妊娠中の睡眠の質がお子さんに大きな影響を!?
→ 睡眠の質を高めるためにはビタミンB12が重要!?

乳幼児と一緒に寝るのは避けましょう

優雅に眠る子供

お子さんがいるご家庭ならば常識中の常識ですが、どれだけ乳幼児が可愛いからといって、絶対に同じベッドで寝てはいけません。急性乳児死亡症候群や睡眠関連の事故を調査した結果、ベッドの共有や柔らかすぎるベッド使用による死亡率はとんでもない数字を叩き出しています(※7)。隣で大人が寝ているのは、小さな子供にとっては猛獣が隣にいるのと同じです。これをやめるだけで事故率が大幅に減るのですから、絶対に避けるべきです。間違っても「一度くらい」と思わないことが重要です。

→ 1歳までにヨーグルトを食べるとアレルギーやアトピーに有効!?
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日焼けマシンは不健康の塊

ベッドつながりということで、こちらはおまけの話。日焼けサロンなどで見かける例のベッド。全身をくまなく焼いてくれるサービスとなっていますが、実はタバコ以上に不健康な代物とする実験結果があるのをご存知ですか(※8)? 想像はつくと思いますが、35歳までにかかる皮膚がんの発症率を87%も増加させるとされていて、その不健康具合は計り知れません。もちろん日焼けした肌に憧れるのは自由ですが、それなりのリスクがあるのを知った上、自己責任で行うものですよ、という教訓です。

寝具と健康のまとめ

いかがでしたか?
今回は簡単に寝具と健康の関係性を紹介してみましたが、世間には意外に気にかけていない方が多いのも事実です。特に寝具をしまう場所、ここの衛生度は大きなポイントです!

好みはそれぞれ違いますので、自分に合う寝具を見つけ、快適な睡眠ライフを探してみてください。それが快眠への近道かもしれませんよ♪

健康は意識から!
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参考文献

※1) :Spilak, M. P., Boor, B. E., Novoselac, A., & Corsi, R. L. (2014). Impact of bedding arrangements, pillows, and blankets on particle resuspension in the sleep microenvironment. Building and Environment, 81, 60-68.
※2) :Woods, E. R. (2016). Community asthma initiative to improve health outcomes and reduce disparities among children with asthma. MMWR supplements, 65.
※3) :Murray, B., & O’Neill, M. (2016). Nurses role in delivering the message: the value of health promotion and patient education in the self-care management of adults with asthma.
※4) :Zhuge, Y., Qian, H., Zheng, X., Huang, C., Zhang, Y., Zhang, M., … & Sun, Y. (2018). Residential risk factors for childhood pneumonia: A cross-sectional study in eight cities of China. Environment international, 116, 83-91.
※5) :Berings, M., Jult, A., Vermeulen, H., De Ruyck, N., Derycke, L., Ucar, H., … & Lambrecht, B. N. (2017). Probiotics‐impregnated bedding covers for house dust mite allergic rhinitis: a pilot randomised clinical trial. Clinical & Experimental Allergy.
※6) :Shin, M., Halaki, M., Swan, P., Ireland, A. H., & Chow, C. M. (2016). The effects of fabric for sleepwear and bedding on sleep at ambient temperatures of 17 C and 22 C. Nature and science of sleep, 8, 121.
※7) :Shapiro-Mendoza, C. K. (2017). Interventions to Improve Infant Safe Sleep Practices. Jama, 318(4), 336-338.
※8) :Sinclair, C., & Makin, J. K. (2013). Peer Reviewed: Implications of Lessons Learned From Tobacco Control for Tanning Bed Reform. Preventing chronic disease, 10.