意識するとこんなに変わる!? 意識がもたらす健康効果は意外と凄い!
皆さんは日頃から健康的な生活を心がけていますか? 仕事に追われていると、朝昼晩と大量の揚げ物、炭水化物、お酒など不摂生の塊になりがちです。しかしその中でも、しっかりと健康を意識した人は必ず存在します。今回はそのしっかりした方々が恩恵を受けている健康効果を紹介してみたいと思います。
健康は意識することから始まる
よく聞く話ではありますが、「健康のありがたみは病気になって初めて感じる」という定型文。実はおおよそほとんどの方が、これに該当するのではないでしょうか。
・風邪を引いて初めて家族のありがたさに気づく
・健康だからこそバリバリ仕事もできる
・健康でなければどこへも行けない
若くから病気になってしまえば、その後の人生に制限ができてしまいます。三十代、四十代で人間の体は急激に衰え、次第に病気を発症するリスクも増えていきます。だからこそ、若い時代からしっかりと健康を意識し、生活を送ることが重要です。
さて、では意識した生活を送るとどんな良いことがあるのか。ここからはそれらをポイント別に説明してみたいと思います。項目は7つ+注意点。アナタも今日から健康を意識した生活を送りたくなると良いですね♪
1.健康を意識すると体型が変わる
2.健康意識は摂取カロリーを抑える
3.健康意識は食品の種類を変える
4.健康意識は精神的健康度を変える
5.内向的で感情的な人ほど健康意識が重要
6.健康を意識した生活は脳も活性化させる
7.健康を意識した生活は死亡率も低い
ex.でもちょっと待って。健康を意識しすぎるのも注意!
健康を意識すると体型が変わる
人が自分を意識する切っ掛けになる、最も大きな要因。それが『体型』です。他人から良く見られたい、他人から美しく見られたいと願うのは人の本能です。そしてその本能に、忠実に動く行動の中に、健康意識は存在します。お隣韓国で行われた食事と健康意識に関する研究の中で、女性は男性より健康的な食事をし、体型に気を使っている割合が多いことが明らかになりました(※1)。若い女性は自分の体型を保つため、食事や食生活を気にする意識が高く、そのため正常な体格指数を保てていると言えます。
ただ残念なことに、若い女性は食事に関する健康意識が高いものの、運動に対する意識がまるでないことも分かっています(定期的な運動習慣のある割合たったの6%)。細く健康的でありたいと望むばかりに、運動で必要となる筋力や体力は衰えるばかり。ですから、若い女性ほど今の過ごし方に運動の習慣を加えるのが必要だということです。反対に男性は食事の健康意識は低いものの、運動習慣は女性に比べ高いことが分かっていますから、もう少し食事を意識することで理想の体型に近づくことでしょう♪
健康意識は摂取カロリーを抑える
飽食の時代を迎え、日本人は常にカロリーオーバーの危機に面しています。国民一人あたりの摂取カロリーが1900kcal程度とされる中、一般的な平均基礎代謝量は、どの年代もその値に届きません。
となれば、健康を保つためには多少の意識がなければならないということ。運動をしたり、食事を減らしたり、意図的にどこかを減らさなければ目安を超えてしまうということなんです。ただ安心してください。健康意識はその過剰分を自然に抑えてくれるようです。
健康意識とカロリー表示を調査したアメリカの研究によると、健康意識の高い人ほどより多く無駄なカロリー摂取量を抑えたという結果が出ています(※2)。これは日頃から健康に対する意識を持っていることで、結果的に無駄なエネルギーを摂取する確率を下げることを意味しています。簡単な話ではありますが、体型が正常範囲内であるなら、余計なエネルギーを取らなければ太らないのです。たったそれだけで体型を保てるのですから、少しだけ健康を意識してみると、アナタの生活も変わるかもしれませんよ♪
健康意識は食品の種類を変える
健康を意識すればするほど、人は健康的な食事を気にかけるものです。もちろんそれを裏付けるデータも沢山あります。健康意識と有機食品の消費量を調べた調査結果によると、より健康を気にかけていた人ほど有機食品を多く消費していたのだとか(※3)。しかもそのこだわりは女性ほど顕著で、こだわり始めると際限がないほどこだわってしまう人もいるのだそう。こだわりすぎて普通の食事ができなくなると、それが原因でストレスを溜めてしまうなどあり本末転倒ですが、健康意識は食品選択を根本から変える要因となるのは事実です。
また健康食品として良く知られたオリーブオイルなどは、世界的にみても健康意識の高さと比例して消費量が多いことも知られています。意識は食べるものすら変えてしまうという良い例ですね♪
ちなみにですが、健康意識の低い人の例を紹介してみましょう。健康意識と食品の選択を調査した結果によると、健康意識の低い男性は最初に有機食品を食べた場合、その後、よりジャンクな食事をする傾向があるそうです(※4)。女性に関してはもっと悲惨で、意識の低い人ほど何も考えず最初からジャンクな食事を選択するのだとか。言い換えれば、「女性は健康を意識しなくなったらおしまい」。「男性は最初だけいい格好するのは健康を意識してないのと一緒」ということ。
あらためて聞きます。アナタはどちらにも当てはまっていませんでしたか? もし心当たりがあるなら、少しだけ気にしてみましょう。それだけで体は変わりますよ♪
健康意識は精神的健康度を変える
メンタルヘルスは健康意識と強い結びつきがあると言われています。健康意識の低下は、極端な体型や精神的な不安定と関連があるのが以前より分かっていましたが、栄養状態の悪さがメンタルヘルスのレベルと比例することも近年明らかになっています(※5)。何より重要なのは、健康的な意識を持つことが負の精神的健康効果と逆の関係性を持っている点です。これは言い換えれば、「健康的に努めようとする人は、精神的に強い」ということ。精神的な不安定は健康悪化の要因ですから、精神面でもアナタの健康を支えてくれることでしょう!
また面白いことに、この効果も男性より女性に大きいのだとか。女性ほど健康意識は重要だとあらためて気づかされますね♪
内向的で感情的な人ほど健康意識が重要
こんな面白いデータがあります。
「体を意識している人ほど社交的で精神的な安定度が高い」
こちらは人格と感覚の関係性に関する調査を行った中で明らかになったもので、自分の健康や体に意識している人ほど、自分に自信があり、自分を表現するのが上手いというのを如実に示しています(※6)。ポジティブな感情にはポジティブな精神が上乗せされる、という好循環が起こるのは事実なようです。またこの研究の中では、内向的で不安定な人ほど体のマイナスな感覚が増強し、痛みや苦味などを多く感じるとも指摘しており、いかにプラスの意識が大切かを思い知らされます。ちなみにですが、これら内向的な劣等感や不安定さは、ストレスのレベルを上げることも指摘しておきます。
健康になろうと願うだけで、自分の性格すら変えられる可能性があるんですよ。時には一人でうずくまってないで、生活から見直してみませんか?
健康を意識した生活は脳も活性化させる
ヨーロッパの健康的な食生活として一般的な地中海料理。魚や野菜、果物、豆などがメインの食材で、オリーブオイルをよく使うことでも知られています。これら地中海食を意識的に食べている人の認知機能や記憶力などを調べた結果、魚や野菜、果物などを多く食べている人ほど、認知症や認知能力低下を起こしにくいことが分かっています(※7)。これは「より健康的とされる食事」をしている人ほど、脳の機能を保つことができるという良い例です。しかも面白いことに、例え摂取したエネルギー量が同じだとしても、より体に良いとされる成分を摂取しているほど、BMI値が低く、さらには教育水準まで高いことが分かったのだとか。健康の意識は自分だけでなく、周囲の人すら引き上げる効果があるのかもしれませんね♪
健康を意識した生活は死亡率も低い
こちらはEU諸国の老人ホームを対象に行なった健康尺度を元にした生存率を調査した結果なのですが、健康判断の要因が高い人ほど1年後の生存率が高いことが明らかになっています(※8)。体重の制限、身体活動、社会活動、ワクチン接種などなど、健康的と思える行動を取っているほど健康的だというのですから、その効果もまた明らかです。
またこの中では、若い頃からの健康要因にも触れられていて、生活の質を上げることの重要性にも触れられています。アルコールや喫煙、肥満や運動不足などは、健康意識とは対極の場所にあります。それらを天秤にかけ、自分がどうありたいか、あらためて考えてみる機会が今かもしれません。その手に持ったお菓子やタバコ、本当に必要ですか?
でもちょっと待って。健康を意識しすぎるのも注意!
「よーし、だったら私も今日から健康を意識するぞ!」と意気込んだアナタ。でもちょっと待ってください。まずはその手に持ったものをテーブルに置いてください。今や健康的な生活の必需品となりつつあるサプリメント。ですが残念なことに、サプリメントは取れば取るほど早死するというデータもあるんです。
当ブログでは頻繁に言っていますが、過度な栄養素の摂取は不健康に直結します。「サプリメントの摂取は日々の生活の中で不足が感じられた時に初めて飲む」、くらいに考えてください。「毎日同じ量を同じだけ飲む」なんてのはもってのほかです。
自分がどんな物を食べ、どんな栄養素を取っていないか。それを知るのも健康意識です。何より自然の食品から栄養を摂取するのが最も重要とされているのは今や常識。無理して飲む必要はありません。「今日はちょっと野菜が足りなかったな」そんな時、ようやくサプリメントの出番です。サプリメントは用法用量の決まっていない栄養素の塊です。不必要なものを大量に飲んでも、体は辛いだけです。健康は遠のきます。必要なものを必要なだけ、健康意識はその程度で良い簡単なものだと覚えておいてくださいね♪
健康意識のまとめ
堕落した生活、適当な食事、衰えた体。
もちろん、それは人それぞれの自由ですから、強要もいたしません。しかし少し自分の生活を見直すだけで、意外に体調なんて良くなるものです。面白いほど体が軽くなる経験はかけがえのない経験になることうけあいです♪
ただ指摘しておきますが、三日坊主は本当に無駄です。ほんの1つずつで良いので、少しずつ生活を変化させてみてください。人は慣れる生物です。いつしかそれが普通になれば、もうこちらのもの。その先に、きっと明るい未来が待っていますよ!
健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?
参考文献
※2) :Ellison, B., Lusk, J. L., & Davis, D. (2013). Looking at the label and beyond: the effects of calorie labels, health consciousness, and demographics on caloric intake in restaurants. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 10(1), 21.
※3) :Akhondan, H., Johnson-Carroll, K., & Rabolt, N. (2015). Health consciousness and organic food consumption. Journal of Family & Consumer Sciences, 107(3), 27-32.
※4) :Shin, J., & Mattila, A. S. (2019). When organic food choices shape subsequent food choices: The interplay of gender and health consciousness. International Journal of Hospitality Management, 76, 94-101.
※5) :Pagani, M., Giovannetti, A. M., Covelli, V., Sattin, D., Raggi, A., & Leonardi, M. (2014). Physical and mental health, anxiety and depressive symptoms in caregivers of patients in vegetative state and minimally conscious state. Clinical psychology & psychotherapy, 21(5), 420-426.
※6) :Ferentzi, E., Köteles, F., Csala, B., Drew, R., Tihanyi, B. T., Pulay-Kottlár, G., & Doering, B. K. (2017). What makes sense in our body? Personality and sensory correlates of body awareness and somatosensory amplification. Personality and Individual Differences, 104, 75-81.
※7) :Anastasiou, C. A., Yannakoulia, M., Kosmidis, M. H., Dardiotis, E., Hadjigeorgiou, G. M., Sakka, P., … & Scarmeas, N. (2017). Mediterranean diet and cognitive health: Initial results from the Hellenic Longitudinal Investigation of Ageing and Diet. PloS one, 12(8), e0182048.
※8) :Vetrano, D. L., Collamati, A., Magnavita, N., Sowa, A., Topinkova, E., Finne-Soveri, H., … & Bernabei, R. (2018). Health determinants and survival in nursing home residents in Europe: Results from the SHELTER study. Maturitas, 107, 19-25.
ディスカッション
こんにちは。ランキングからきました。
サプリメントって、定期的に飲むのがいいと思っていました。
知らないって怖いですね。
必要な時にだけ飲むように変えたいと思います。
役立つ情報ありがとうございます