わっ、ビックリした! アナタが感じた恐怖と健康の関係性とは

2018年6月6日健康コラムストレス, 恐怖健康コラム, 恐怖

心配な女性

戦争や天変地異、対人関係やDV。上司の叱責や虐めなど、人は事あるごとに『恐怖』を感じます。そんな時、アナタの体はどんな状態になってしまうのか、今回は恐怖と健康に関する話題に簡単に触れてみたいと思います。

恐怖は人間の健康を脅かす!?

口を抑えた女性

恐怖には様々なものがあります。地震や天候不順などによる外的要因や、暴力や極度のプレッシャーなどによる人的要因まで、挙げればキリがありません。人はどんな理由で恐怖を感じ、健康を害するのか。不安より少し言葉の強い『恐怖』が与える健康への影響を幾つかのパターンに分けて紹介してみたいと思います。注釈として付け加えておきますが、こちらは「避けがたい恐怖」を対象にしています。お化け屋敷やジェットコースターなどの自分の望んだ恐怖は別ですのでお間違えなく…

人はこんなときに恐怖を感じる!

1.恐怖を伴うストレスは健康に対する被害がえげつない
2.出産前後の女性は恐怖に襲われやすい
3.失業の恐怖は全てを無くさせる
4.職場での恐怖はパンクの前触れ
5.学校での恐怖は不健全の始まり
6.病気の再発恐怖は大きなストレスになる
7.人は犯罪率の高い場所に住むだけでストレスを感じる
8.恐怖を感じた後は果物や野菜をよく食べる!?
9.意外に多い歯医者恐怖症

恐怖を伴うストレスは健康に対する被害がえげつない

悩むサラリーマン

恐怖に関する健康への影響は、主に強いストレスと関連付けて説明されます。命の危機やプレッシャー、痛みや苦しみを伴う恐怖は、人に多大なストレスを与えます。人間の体はストレスに弱く、特に脳は多くの恐怖を感じることで簡単に壊れてしまいます

→ ストレスが脳にもたらす負の影響はこんなにある!

脳がダメージを受けると、体には様々な悪影響が出ます。精神疾患、生活習慣病の促進、抵抗力低下や大きな病気まで、ストレスが一因とされる病気は数え切れません。特に脳に受けたダメージは大きく、その後の生活を確実に変えてしまいます。その最たる例としてしばしば話に上がるのは戦争やそれに関わった方々の恐怖です。それらの人を対象にみてみると、その後のPTSDや うつ といった障害の発生率は凄まじく、精神的な苦痛が健康にどれほど重要かを改めて認識させられます。その中で私たちが知っておくべきことは、一度健康を害してしまった場合の復帰率です。なんと驚くことに、割にも及ぶ人が、8年もの間、社会復帰を困難にしたという事実。この結果は命のかかった現場が対象となる調査結果のため差異はあると思いますが、これは職場や学校でのストレスでも同じことが言えます(※1)

アナタの「いいから頑張れ、さっさとやれ」という過度のプレッシャーは、誰かの恐怖になっているかもしれません。もしその人が8年以上も働けないくらい体を壊してしまったら、アナタに責任が取れますか?

恐怖で人は動きません。せっかくですから、もう少し優しく生きてみませんか?
きっとアナタも、その方が幸せに生きられるはずですよ♪

出産前後の女性は恐怖に襲われやすい

お腹を擦る妊婦さん

男性には想像が難しいですが、出産に伴う女性の恐怖心は相当なものです出産を経験した女性の約半数が大きな恐怖感を覚え、20%の女性には健康に関するなんらかの影響があったとされており、不安障害や産後のうつの原因になることが多く指摘されています(※2)しかも重要なのは、それまで大きな不安や恐怖を感じていなかった人ほどリスクが高いということ。初産の女性ほど恐怖感も高まるため、周りの手助けが本当に重要であることを示しています。不安は尽きないと思いますが、専門の病院ではアナタの不安を解決してくれるアドバイスを必ずくれるはずです。迷ったらすぐ誰かに相談。これが重要です♪

失業の恐怖は全てを無くさせる

ハイヒールの女性

日本でも2008年にリーマンショックのあおりを受け、経済的に大きな転機を迎えたことがありました。そんな時に増えるのが失業です。失業を伴う恐怖はとても大きいとされていて、その後の仕事や生活など、様々な不安に襲われます。雇用不安だけでなく、失業は医療機関にかかる確率を大幅に下げます。通院からリハビリにかけても、大きくポイントが下がることが分かっています。「仕事がない」という恐怖は、実害として人の健康度を下げてしまうという結果を示しています(※3)

確かに人はそれぞれ個性が違います。できる仕事、できない仕事もあるでしょう。しかしどんな時も努力は必要です。失業や失職を恐れ、恐怖を感じているばかりでは始まりません。ならば自ら動き、変えるしかないじゃありませんか? 国におんぶにだっこでは面白くありません。努力次第で仕事も健康的に探せるはずです。物事に一喜一憂せず、一つ一つ前を向くことが重要ですよ♪

職場での恐怖はパンクの前触れ

パソコンと眼鏡

職場での極度のプレッシャーや恐怖が精神的な健康に悪影響を及ぼすのは周知の事実です。しかしこれら環境が改善されないのもまた事実です。前述したように、一度体を壊してしまうと復帰には長い時間がかかります。そこまでしてするべき仕事など、この世にはありません。可能ならば、さっさと逃げ出してしまうのが正しい選択です。

目安として覚えておいていただきたいのは、『精神的なプレッシャーが自分の中で「恐怖」へ変わる瞬間』です。そこまで進んでしまうと、悪循環はどんどん進みます。パニック障害や広場恐怖症、不安障害などの発症リスクも指摘されていますし、組織の幸福度を調査した内容でも、集団の中で起こる恐怖やパニックは健康への悪影響があると指摘しています(※4)。体さえ健康ならば、職場など世界中に腐るほどあります。しかしアナタの体は一つです。選択肢はどこにでも溢れています。

また重要なのは周囲のサポートです。もしアナタの近くに疲れた人がいたのなら、少し手を差し伸べてみてください。たったそれだけで、意外に状況は変わるものですよ♪

学校での恐怖は不健全の始まり

横断歩道の黄色い旗

学校での自分の評価に対する恐怖は誰でも覚えがあるはずです。運動神経、体格、勉強の出来不出来など、周囲の評価次第で子供の生活は変わってしまいます。酷ければ虐めや不登校などに発展するリスクもありますが、その最初の切っ掛けになるのが「恐怖」なのかもしれません。中でも体格による劣等感は大きな原因とされているため、ちょっと太り気味なお子さんのいる親御さんは注意が必要です(※5)。まあ、今さら指摘することでもないですよね^^;

病気の再発恐怖は大きなストレスになる

風邪を引いたワンちゃん

恐怖には2つ種類があります。それは逃げられるものと、逃げられないもの自力で逃げ出せる恐怖は手の打ちようもありますが、問題なのは後者です。その最たる例が病気の再発に伴う恐怖です。

ガンや成人病など、大きな病気は常に再発のリスクと隣り合わせにあります。しかしこれは、変えられない現実です。なによりその不安や恐怖は、病気の新たなリスクとして大きくなってしまうため、一つのメリットもありません。そんな時、人はどうするべきなのか。最も問題なのは、自分ひとりで溜め込むことです。意外でもなんでもなく、世間にはそれを聞いてくれる人や先生が沢山います。まずは誰かに相談してみてください。身近な主治医でも構いません。家族に話すのが辛いなら、近くのメンタルヘルスの先生でも良いです。おかしな団体にお金を払っても解決はしませんので、お近くの先生に話してみることから始めませんか?

人は犯罪率の高い場所に住むだけでストレスを感じる

マスクをする人形イメージ

身近な場所で事件などが起こると、人は恐怖を覚えます。そして残念なことに、それら犯罪率は人を不健康にすることが明らかになっています。集合住宅と犯罪率を元にした精神的健康度の調査によると、近くで犯罪が発生するだけで住居者の精神的健康度が大幅に下ることが分かっています。またそれら頻度が上がることに、人々の歩行量(週に22分)やレクリエーション率も大幅に下がるのだとか。不安や恐怖で外に出たくない気持ちは分かりますし、何より動けないことによる不健康は計り知れません。引っ越しの際には、その地域の犯罪発生率まで調べる必要があるのかもしれません(※6)

恐怖を感じた後は果物や野菜をよく食べる!?

野菜イメージ図

感情の違いによる食べ物の違いを調査した結果、より恐怖を感じている人ほど果物や野菜の摂取が増えることが分かっています。逆に言えば、これは本能的に必要な栄養素を体が求め摂取しているということです。さらに言えば、アナタの体は「これ以上恐怖を感じないで!」と叫んでいるとも言えます(※7)

「今日はちょっと野菜が食べたい」と思っているそこのアナタ。少し疲れているかもしれませんね。だったら、あえてストレスに強い食事を心がけようじゃありませんか!

→ ストレスに強い食事はどんなもの? ストレス対策は食事から始めよう!

意外に多い歯医者恐怖症

虫歯の子供イメージ図

こちらは多くの共感が得られることと思われますが、世界中全てに言えることとして、多くの人は歯医者が嫌いです。信じられないかもしれませんが、歯科治療に関する調査によると、先進国に住む成人の5%~15%が歯に大きな疾患があるにも関わらず放置しており、しかもその中の3%は完全に歯医者へ行く気がないのだとか。言い換えれば「治療に比べれば歯の痛みの方がマシ!」と思っている人が多いということ(※8)。とんでもない恐怖症ですよね^^;

しかも問題なのは、これが原因で精神的疾患に発展するケースが多いということ。多くは子供時代の経験が原因のようですが、歯の治療は軽いほど痛みが少ないのは当然のこと。さっさと治療して、悩みの原因を取り除くのが重要です。

なお、歯と健康に関する話はコチラ
→ 虫歯はほうっておくと馬鹿になる!?
→ 歯周病は大きな病気のサインかもしれない!?

恐怖に関する健康のまとめ

恐怖や不安は人間の体を不健康にします。近年になりやっと「ストレスからは逃げろ」というのが一般化してきましたが、それでもまだ難しい問題であることに変わりはありません。

だからこそ、もし恐怖に襲われたなら、一人にならず、誰かに相談してみましょう。より良いのは、その道のプロ。精神的な迷いはメンタルクリニックの専門分野です。ただ相談するだけでも構いませんので、お近くの先生を頼ってみるのも一つの手ですよ♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献


※1) :Jones, N., Fear, N. T., Wessely, S., Thandi, G., & Greenberg, N. (2018). The long term occupational fitness of UK military personnel following community mental health care. Journal of Mental Health, 27(2), 142-149.
※2) :Toohill, J., Fenwick, J., Gamble, J., & Creedy, D. K. (2014). Prevalence of childbirth fear in an Australian sample of pregnant women. BMC pregnancy and childbirth, 14(1), 275.
※3) :Reichert, A. R., Augurzky, B., & Tauchmann, H. (2015). Self‐Perceived Job Insecurity and the Demand for Medical Rehabilitation: Does Fear of Unemployment Reduce Health Care Utilization?. Health economics, 24(1), 8-25.
※4) :Giorgi, G., Arcangeli, G., Mucci, N., & Cupelli, V. (2015). Economic stress in the workplace: the impact of fear of the crisis on mental health. Work, 51(1), 135-142.
※5) :Hartmann, T., Zahner, L., Pühse, U., Schneider, S., Puder, J. J., & Kriemler, S. (2010). Physical activity, bodyweight, health and fear of negative evaluation in primary school children. Scandinavian journal of medicine & science in sports, 20(1).
※6) :Pope, J. (2017). Fear of crime and health in public housing (Doctoral dissertation).
※7) :Gerend, M. A., & Maner, J. K. (2011). Fear, anger, fruits, and veggies: Interactive effects of emotion and message framing on health behavior. Health Psychology, 30(4), 420.
※8) :Lenk, M., Berth, H., Joraschky, P., Petrowski, K., Weidner, K., & Hannig, C. (2013). Fear of dental treatment—an underrecognized symptom in people with impaired mental health. Deutsches Ärzteblatt International, 110(31-32), 517.

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Posted by 健康ちゃん