鼻はムズムズ、喉はイガイガ。花粉症になりたくない人必見。健康にまつわる花粉症の話!

2018年4月20日健康コラムストレス, 健康コラム, 花粉症, 花粉症にならない健康コラム, 健康コラム, 花粉症, 花粉症にならない

花粉症対策グッズ

「2018年の花粉症は酷い」

春先からそんな言葉をよく聞きました。花粉症はスギやヒノキなど植物の花粉が原因で起こるアレルギー症状の総称です。ここで一つ質問です。こんな言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「花粉症は日本にしかない」

これ、未だに信じている人もいるんじゃありませんか? ですがこちらは間違った情報で、残念ながら花粉症は世界中に存在する症状です。ですから「何でもかんでも日本を脱出すれば苦しみから逃れられる」というのは誤情報です。お間違えなく……

この噂、実は「スギ花粉による酷い花粉症が起こるのはほぼ日本だけ」、というのが「日本にしか花粉症はない」に変換され広まった情報なんですね。言い換えれば、スギが原因の花粉症なら、日本を出国すれば症状が出ないのは事実なんですけど^^;

ということで、今回は悩んでいる方も多いであろう、花粉症にまつわる健康の話について触れてみたいと思います。花粉症になりたくない人は特に必見です!

花粉症は世界中に存在する

世界イメージ

ようやくスギ・ヒノキ花粉による花粉症の諸症状が治まってきた、なんて人も多いと思います。国内で一言『花粉症』というと、一般的に春先のスギやヒノキを指すことが多く、初夏の頃には話題にも上がらなくなってしまいがち。ただ最初に言ってしまいますが、花粉症は一年中ありますし、もっと言えば世界中のどこにでも溢れている疾患です。

ハンノキ、スギ、ヒノキ、シラカバ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、カナムグラなどなど、酷い人になると一年中鼻炎に悩まされることも。海外では枯草熱(こそうねつ:Hay Fever)とも呼ばれる、とても一般的な疾患です。具体的な花粉症の諸症状は皆さんご存知でしょうし、いまさら対策を書いても面白みがありません。何より困ってる皆さんはとっくに調べていますからね^^;

それでも一応書いておきますと、花粉が入らないようにメガネ、マスクを常備し、花粉の付かない服(主にポリエステルなど)を着て、酷ければ処方されたお薬(抗ヒスタミン薬)を少々。根治を目指すならば、アレルゲン免疫療法などを専門としたお医者さんに相談し、シダトレンを使った治療をするのもありでしょう(薬を使い体にスギ花粉に慣れてもらおうという治療です)。5月の末頃からお医者さんの受付が開始されると思いますので、根治を目指す方はぜひ。ヨーグルトなどの乳酸菌やポリフェノールが効くという話もありますが、効果は個人によりまちまちなので、あまり左右されるものではないです。対策はこんなところでしょうか。

それでは話を戻します。そんな花粉症ですが、実は様々な健康状態に関連しているというのはご存知ですか? 今回は、特に今花粉症でない人が知っておくべき話を集めてみました。項目は8つ。では一つずつ見てみましょう!

1.都会は花粉症になりやすい
2.温暖化が進めば花粉症患者も増える
3.母親が花粉症だと子供も花粉症になりやすい!?
4.子供の頃に加工食品を多く食べた人ほど花粉症になりやすい!?
5.初めて湿疹が出た時期が早いほど花粉症になりやすい!?
6.目が悪い人は花粉症になりやすい!?
7.喫煙者は花粉症になりにくい!?
8.花粉症で自殺率はあがりません!

都会は花粉症になりやすい

都会のイメージ

本来ならば、農村部に住む人ほど花粉症になりやすそうなものですが、実は全く反対であることがわかっています。アレルギーと住居の関連性を調べた統計によると、人口1万人以上の都市に住む人に比べ、そうでない農村部に住む人は、花粉症、喘息、皮膚炎など、全てのアレルギー症状が少ないのだそう(※1)。アスファルトが多く、花粉が再飛散するのが原因であるとか、PM2.5との結合が原因など、理由は様々言われていますが、どうやら国を問わず言える事実のようです。

しかも残念なことに、この結果は年齢を問いません。若かろうが、歳をとっていようが、都会は花粉症になりやすいようです。一説には『都市部に生まれたから』などと言われることもあるようですが、生まれを問わず現在住んでいる場所を対象にした統計調査であることから、生まれはほぼ関係ないと思われます。何とも皮肉な結果です。

温暖化が進めば花粉症患者も増える

風邪を引いたワンちゃん

こちらは世界的にも最近よく話題になる問題です。花粉症を持つ方々には悲報なのですが、今後温暖化が進むと、花粉症は劇的に悪化するかもしれないと言われています。当然その患者数も激増が予測され、一部国では国ぐるみで対策に乗り出すとも。これは当然日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、中国などなど、目ぼしい先進国全てが同じような予測をしていて、実際に花粉量も増えています(例※2)。また花粉自体に含まれるアレルゲン量も増えているのだとか。

昔から花粉症は「許容リミットのある疾患」などと言われていますが、単純に花粉が増えれば花粉症患者が増えるのは間違いないです。これからは「花粉症にならないためにマスクをする」というのが一般的になるかもしれません。

母親が花粉症だと子供も花粉症になりやすい!?

鼻をかむ女の子

「母親は花粉症だけど、私は何ともないわ」なんて余裕に思っているそこのあなた。花粉症のなりやすさは、母親の花粉症具合と関連しているのをご存知ですか?

母親が花粉症の場合、子供も花粉症になる率が高いことが最近になってわかり始めています(※3)。こちら、まだ根本的な原因がわかっているわけではないのですが、花粉症のなりやすさという因子があるとすれば、『母が花粉症』は、大きな条件になるのだそうです。

花粉症は本当に辛いです。あなたの周りにも、一人や二人、症状の酷い方がいると思います。そこのあなたも、来年にはそうなっているかもしれません。そうならないためにも、日頃の対策が重要です!

子供の頃に加工食品を多く食べた人ほど花粉症になりやすい!?

嫌がる子供

子供を対象に、花粉症の羅患率と、加工食品を食べた率を調査した結果によると、加工食品をよく食べた人ほど、花粉症や気管支炎にかかる人が多かったのだとか(※4)。以前から小さなうちから加工食品を食べることへの危険性は言われていましたが、どうやらこれは花粉症にも言えることのようです。今現在、花粉症じゃないと余裕でいるあなた。昔、自分がどんなものを食べていたかを思い出してみてください。両親やご姉弟に聞いてみるのも良いでしょう。

もし加工食品をよく食べていたならば、あなたは来年にも花粉症になっているかもしれませんよ。お気をつけて…

初めて湿疹が出た時期が早いほど花粉症になりやすい!?

優雅に眠る子供

こちらは少し変わった情報。子供ならば、一度や二度、湿疹(しっしん)を出すこともあると思います。ただ、二歳までに発症した持続性の湿疹を持っていると、花粉症や呼吸器系アレルギーのリスクが増してしまうのだそうです(※5)。こちら、二歳を過ぎてからならばあまり問題はないようですが、知っておいて損はないと思います。

ただ逆を言えば、二歳になるまでにしっかりとした湿疹の予防をしておけば何も問題ないということ。よく湿疹を出してしまうお子さんをお持ちの親御さん。些細なことと思わずに、ちゃんとお子さんのケアをお願いしますね♪

目が悪い人は花粉症になりやすい!?

パソコンと眼鏡

なんだそれという情報ですが、目が悪い(近視)の人ほど花粉症になりやすいのではないか、という調査結果が2017年に発表されています(※6)。結論から言うと、関連性は推測であり、もちろん確定ではないのですが、なかなか面白い話です。これからも引き続き研究すると結ばれていますので、今後の発表に注目してみましょう♪

喫煙者は花粉症になりにくい!?

タバコ屋の看板

「タバコをやめてから花粉症になった」という話を聞いたことありませんか? 実は本当に関係があるかもしれないと一部調査で言われています(※7)。喫煙は喘息のリスクを増すが、花粉症を始めとするアレルギーリスクをほんの少し下げるのだとか。なんだか気に食わないですが、残念ながらデータが全てです。

ただ勘違いしないでいただきたいのは、タバコが体に悪いのは言うまでもありません。そもそもニコチンやタールは免疫機能に影響を及ぼすことがわかっています。花粉症は免疫機能にまつわる疾患ですから、タバコを吸うことで単純に免疫機能不全を起こしているだけかもしれません。何よりリスクの低下は「ほ~んの少し」ですので、真に受けず禁煙することをオススメします。

 → タバコと運動の関係はこちらをどうぞ。

花粉症で自殺率はあがりません!

健康そうな女性

あなたは、「花粉症が辛すぎるから何もしたくない!」と周囲に不満を撒き散らしていませんか? 「こんなに辛いなら死んだ方がマシ!」なんて言いがちですが、花粉症で自殺率はあがりません(※8)。この項目は半分冗談なのですが、こんな調査が行われるほど花粉症は辛いというのは覚えておいてください。今大丈夫だから何もしないではなく、「なってからでは遅い」のです! あまり花粉症を舐めないほうが良いですよ♪

まとめ

今回は花粉症でない方に向けた健康知識をまとめてみました。やはり重要なのは、「花粉症にならない」ことです。どれだけ辛いかは、近くの誰かを見ていればわかるでしょう?

それが来年の自分だと思えば、対策するくらい簡単じゃありませんか。これが健康の秘訣です♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献


※1) :Patel, N. P., Prizment, A. E., Thyagarajan, B., Roberts, E., Nelson, H. H., Church, T. R., & Lazovich, D. (2018). Urban versus Rural Residency and Allergy Prevalence among Adult Women: Iowa Women’s Health Study. Annals of Allergy, Asthma & Immunology.
※2) :Forsberg, B., Bråbäck, L., Keune, H., Kobernus, M., von Krauss, M. K., Yang, A., & Bartonova, A. (2012). An expert assessment on climate change and health–with a European focus on lungs and allergies. Environmental health, 11(1), S4.
※3) :Hatzler, L., Panetta, V., Illi, S., Hofmaier, S., Rohrbach, A., Hakimeh, D., … & Schuster, A. (2014). Parental hay fever reinforces IgE to pollen as pre‐clinical biomarker of hay fever in childhood. Pediatric Allergy and Immunology, 25(4), 366-373.
※4) :Wright, C. Y., Nkosi, V., & Wichmann, J. (2018). Respiratory health symptoms among schoolchildren in relation to possible food-related risk and protective factors. International journal of environmental research and public health, 15(3), 502.
※5) :Lowe, A. J., Angelica, B., Su, J., Lodge, C. J., Hill, D. J., Erbas, B., … & Allen, K. J. (2017). Age at onset and persistence of eczema are related to subsequent risk of asthma and hay fever from birth to 18 years of age. Pediatric Allergy and Immunology, 28(4), 384-390.
※6) :Shafer, B. M., Qiu, M., Rapuano, C. J., & Shields, C. L. (2017). Association Between Hay Fever and High Myopia in United States Adolescents and Adults. Eye & contact lens, 43(3), 186-191.
※7) :Skaaby, T., Taylor, A. E., Jacobsen, R. K., Paternoster, L., Thuesen, B. H., Ahluwalia, T. S., … & Bjørngaard, J. H. (2017). Investigating the causal effect of smoking on hay fever and asthma: a Mendelian randomization meta-analysis in the CARTA consortium. Scientific reports, 7(1), 2224.
※8) :Woo, J. M., Gibbons, R. D., Rogers, C. A., Qin, P., Kim, J. B., Roberts, D. W., … & Postolache, T. T. (2012). Pollen counts and suicide rates. Association not replicated. Acta Psychiatrica Scandinavica, 125(2), 168-175.