あなたは日頃から気にしてますか? 意外と知らない目の健康

3月 14, 2018健康コラム, 睡眠, 運動健康, 健康コラム, 視力健康コラム, 睡眠, 運動

眼鏡をした女性

皆さんは自分の視力について毎日気にしていますか?

健康は何も体の不調だけを気にするものではありません。目、耳、鼻、口、肌、髪、手、足、指、爪と、人間には数え切れないほどの機能があり、一般的に、そのどれが欠けても健康的な生活は望めません。そこで今回は、日頃皆さんが見逃しがちである目について触れてみたいと思います。

人が生きていく上で最も重要とされているのが視力である

眼精疲労

全ての人種を対象にした、「人間の機能」をランク付けした時、その最も上位に位置する箇所を皆さんは知っていますか?

日常生活を送る上で、最も重要だとされている部分、それが目(視力)です。視力がなければ、人はそれまでの生活が全て変わってしまいます。元々見えていた世界が一変するのですから当然です。しかし私たちは、意外なほど目の健康について無頓着です。少し目が疲れたからと目薬をさす方も、全体の割合で見ればそれほど多くないはずです。何より疾患なく眼科に行く人などどれだけの数がいるでしょう。言い換えれば、人は皆、視力について無知だと言えるわけです。

視力は運動をする上でも重要です。単純な視力に加え、動体視力や視野、視覚制御を司る筋肉などはアスリートならば日頃から考えるべき部分なのは言うまでもありません。
歳を取れば老眼にもなりますし、白内障や緑内障などのリスクも増していきます。歳を取れば取るほど検査の必要性が増すにも関わらず、しっかりとした検査はせいぜい学生時代まで。本当にこれで良いのでしょうか。ということで、ここからはあまり知られていない目と健康にまつわる知識を覗いてみましょう。項目は7つ。どれも覚えておいて損はないと思いますよ♪

1.視力と健康は相関関係にある
2.視力が悪い人は良い人の2倍動かない
3.都市に住む人は農村部に住む人より視力が悪い
4.LED照明はリスクでいっぱい
5.スポーツ選手の約二割は視力矯正が必要
6.インターネットを使用する人ほど視力は不健康
7.仕事でパソコンを使用する9割がコンピュータービジョン症候群である

視力と健康は相関関係にある

視力検査

まず皆様には最初にお知らせしておかねばならないことがあります。それは単純です。

『目が悪い人ほど不健康』

残念ながらこれが現実です。実際のところ、普通に考えれば当然なのですが、視力と動作、視力と精神的健康は相関関係にあります。よく見えていれば視力に対する不満も不安もありません。しかし見えなくなるにつれ、人間は不満を持ち、不安になります。タイで行われた視力に関する調査結果で、視力の自己評価が悪いほど精神的健康を損なわれることが分かっています(※1)

しかし当たり前と思うことなかれ。視力に関する病気や疾患を、きちんと理解している人は半数にも満たないことが統計により分かっています。実際に「黄斑変性」とは何ですかと聞かれ、ちゃんと答えられる自信はありますか? 実はこの病気、今のお年寄りではなく、若い世代が将来直面する国民病になり得ると言われているなんて、ほとんどの方が知らないのが現実です。詳しくは『項目4』にて。

視力が悪い人は良い人の2倍動かない

自分のお腹を摘む女性

視力と身体活動量の関連性を調べた調査によると、『目が良い』と思っている人は、『目が悪い』と思っている人より2倍活動しているという衝撃の結果(※2)。この結果で重要なのは「私感である」ということ。裸眼で目が悪くとも、コンタクトレンズや眼鏡の度が合っていれば、人は目が悪いと認識しません。何が言いたいかというと、視力が悪い状態を放置している人ほど動かないということ。

・最近コンタクトが合わないな…
・ちょっと視力落ちたかな…

そんなあなたに質問です。最近昔に比べて太っていたりしませんか?
実はソレ、目が悪いからかもしれませんよ。

都市に住む人は農村部に住む人より目が悪い

森林イメージ

こちらは中国の小中学生を対象にした研究結果(※3)。何となく想像はしていたかもしれませんが、都市部に住む人ほど目が悪いのは事実なようです。しかもそれは若い世代ほど顕著で、国の都市化が進めば進むほど視力は低下していく一方なのだとか。都会に住む親御さんは、お子さんの視力について、正しく理解する必要がありそうです。

LED照明はリスクでいっぱい

華やかなイメージ図

あまり知らないLEDの真実。それが目への影響です。LEDは熱をほとんど発生させず電気代の安さなどから爆発的に普及しています。一昔前は物自体が高価だったため買い控える人も多かったですが、最近では量産が可能になったからか本当に安価になりました。ですから当然の流れとして、使われる頻度も極端に増えました。しかしLEDが視力に及ぼす影響に関しては『目に悪い』程度しか知らないのが現実です。LEDは性質上高い青色光線量(いわゆるブルーライトですね)を発することで知られています。このブルーライト、実は項目1で触れた「黄斑変性」に大きな影響を及ぼす可能性を指摘されています(※4)人間は歳を取ると、加齢性黄斑変性にかかるリスクが増します。具体的に症状の例を言えば、

・物が歪んで見える
・視野の一部が欠ける
・視力が低下する
・目が見えない

などが出るのですが、ブルーライトは、これら疾患の発症を大幅に早める危険性が指摘されています。歳で言えば30から40代で発症する割合が増えるのではとされていて、今後なんの対策もされぬまま放置すれば、国民病として広まる可能性があるということです。網膜に悪影響を及ぼすのは一定の波長のみという研究結果もチラホラ出てきており、対策をすることで将来の不安を取り除くことも可能になるかもしれません。LED照明に触れる機会が多いあなた、ちゃんと対策していますか?

スポーツ選手の約二割は視力矯正が必要

サングラスイメージ

こちらはスポーツ選手に関わる視力の話。当たり前ですが、スポーツをする上で視力はとても重要です。視覚で認識し、行動し、結果に繋げる。これが一般的なスポーツの流れです。しかしそれにも関わらず、世間一般のアスリートの22%もの人が、視力に問題を抱えているとされています(※5)動体視力や正しい色彩感覚を必要とするアスリートにとって、視力の問題は致命的です。しかしそれすら気にすることなく毎日練習しているとすれば、あまりに不憫です。

ここ数年で話題になったことと言えば、広島カープの松山竜平選手がアイウェア(簡単に言えば度付きサングラスですね)による視力矯正を行った結果、飛躍的に成績を伸ばしたということがありました。一流のプロでもこんなことが起こるんです。簡単な検査だけでしか自分の視力を計ったことがないアスリートの皆さん。一度しっかりと自分の視力について考えてみてください。世界が変わる可能性が眠っているかもしれませんよ♪

インターネットを使用する人ほど視力は不健康

スマホ依存症イメージ

インターネットの使用頻度は視力低下に直結する。わかっていたとはいえ、データで突きつけられると悲しくなる事実です(※6)。インターネットに触れる時間が増えるほど、ドライアイ、視力低下、頭痛の割合が増え、身体的苦痛を伴うケースが増えるのだそう。一日中インターネットをしながら仕事や遊びをしているあなた。たまにはインターネットから離れてゆっくりするのも重要ですよ。

仕事でパソコンを使用する9割がコンピュータービジョン症候群である

パソコンと眼鏡

最後に脅しを一つ。仕事や趣味で一日三時間以上パソコンやモニタを覗いているあなた。多分あなたはコンピュータービジョン症候群(CVS)です。簡単にいえば明るい画面に長時間焦点を合わせ続けることで起こる疾患なのですが、残念ながら人間の目は近くの光に長時間焦点を合わせ続けるようにできていません。「ずっと見る=目に無理をさせる」という単純な図式が成立することによって、目や体には様々な問題が生じます。ドライアイ、充血、眼精疲労、痒み、めまい、頭痛、ストレートネックだけでなく、合わせて黄斑変性のリスクまで増加します。これらが視力による疾患であることを、皆さんは知らなければなりません。

また、スマホの使いすぎも同じです。よろしければこちらもどうぞ。

対策は?

疑問のある女性

重要なのは対策です。目を酷使すれば視力は必ず低下します。ではどうすれば良いのでしょうか。これまでの項目に合わせて箇条書きしてみましょう。

・自分の視力を正しく知る
・焦点を長時間固定させない
・まばたきの回数を増やす
・LED照明機器の使用頻度を減らす
・ブルーライト対策は個々に…
・十分な睡眠時間を確保する

まずは自分の目の状態を知ることです。少なくとも視力に問題を感じているならば、定期的に眼科へ行くことをオススメします。職業的に画面を見つめることが多いならば、15分に一度は画面から目を離し、意識的にまばたきの回数を増やしたり、目薬を使用するなどドライアイ対策が必要です。ブルーライト対策は裸眼では不可能ですから、使用頻度を減らすか、ブルーライト波長を通さないアイウェア等を用意すると良いでしょう。また視力の低下と睡眠時間は相関関係(※3)があるため、十分な睡眠時間を確保することも重要です。

パソコンなんか使わないという方もいるかと思いますが、スマホの見すぎも結果は同じです。光を発して文字を表示する新しい機械は全部同じですから…。

まとめ

視力は非常に重要な機能にも関わらず、ないがしろにされがちなポイントです。
ここであえて聞きます。

「あなたは最近いつ眼科へ行きましたか?」

1年以上昔だというあなたは、視力をないがしろにしている一人かもしれません。最近視力が落ちてきたな、なんて独り言を言っているならば、一度目の検査をしてみてください。世界が突然変わるかもしれませんよ♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献

※1) :Yiengprugsawan, V., Seubsman, S. A., Sleigh, A. C., & Thai Cohort Study Team. (2015). Association between vision impairment and health among a national cohort of 87 134 Thai adults. Asia Pacific Journal of Public Health, 27(2), NP194-NP202.
※2) :Smith, L., Timmis, M. A., Pardhan, S., Latham, K., Johnstone, J., & Hamer, M. (2017). Physical inactivity in relation to self-rated eyesight: cross-sectional analysis from the English Longitudinal Study of Ageing. BMJ Open Ophthalmology, 1(1), e000046.
※3) :WANG, Y., LIU, W., SU, J., WANG, E., WANG, Y., & XU, S. (2017). Prevalence and influencing factors of poor eyesight among primary and secondary school students in Lanzhou and Hefei city in 2014. Chinese Journal of School Health, 1, 024.
※4) :Kaptsov, V. A., & Deinego, V. N. (2017). RISKS OF AGE RELATED MACULAR DEGENERATION AND LED LIGHTING. АНАЛИЗ РИСКА ЗДОРОВЬЮ, 144.
※5) :Jendrusch, G., & Oertzen-Hagemann, V. (2017). Good Eyesight–A Basic Precondition For Safety And Performance In Sports. Br J Sports Med, 51(4), 336-336.
※6) :Zheng, Y., Wei, D., Li, J., Zhu, T., & Ning, H. (2016). Internet use and its impact on individual physical health. IEEE Access, 4, 5135-5142.