痩せる代償に健康を失う!? 間違ったダイエットが引き起こす健康への悪影響とは

3月 7, 2018健康コラム, 運動, 食事ストレス, ダイエット, 健康コラム, 運動, 食事健康コラム, 運動, 食事, 運動, 食事

自分のお腹を摘む女性

30代を過ぎた頃からお腹にお肉がのってきた。

そんな方々も多いかと思います。ある日、急に思い立ってダイエットを始めたけど、体調を崩してやめてしまった経験のある、そこのあなた。今回はそんなあなたのために、ダイエットがもたらす健康への悪影響について触れてみたいと思います。

強引なダイエットは体に悪い?

悩むサラリーマン

肥満は現代社会において永遠の課題です。同時にダイエットという言葉もそこについて回ります。そのたび、○○ダイエットという言葉が世間に出回りますが、以前も触れたとおり、それらには一長一短の側面が存在します。(○○ダイエットに関する話はこちらをどうぞ)

痩せたからといって、健康を害しては意味がありません。ですから一般的に起こりうるダイエットの健康被害を項目別に説明してみたいと思います。大まかに項目は6つ。以下を参考に、自分にあてはめてみてくださいね♪

1.低炭水化物ダイエットは一長一短
2.偏った食事はうつ症状とストレスを増大させる
3.ダイエット飲料の飲み過ぎに注意
4.自制できないダイエットは無意味で食生活を崩すだけ!?
5.タンパク質とアミノ酸の摂取は重要
6.腸内環境を崩せばダイエットは成り立たない

低炭水化物ダイエットは一長一短!?

炭水化物イメージ

こちらは世間で低GIダイエット低糖質ダイエットと呼ばれ、今では一般化したダイエットの方法です。お米の量を減らしたり、脂質や炭水化物を減らすことにより体重を減らそうというものですね♪

最近では最も多くの方々が実践し成功したダイエット法としても知られていますが、実はこれ、未だ不明瞭な部分の多いダイエット法であることをご存知でしょうか?

確かに低糖質ダイエットは『痩せます』。体重の減少、血圧値の低下、血糖値の低下、それぞれに短期的な効果があることも数々の実験で明らかになっています。しかし多くのメリットがあるのに対し、反面大きすぎるデメリットが存在することも知っておく必要があります。それは死亡リスクの増加です。値にして、なんと30。恐ろしく高い数値です。実際にこの値がこのダイエットが原因となる死亡なのかを説明するメカニズムは残念ながら確立されていませんが、統計学的数値として算出された値(※1)であることは確かです(こちらは炭水化物から得るエネルギーが45%未満な食事パターンの場合の値です)。

炭水化物は血管にまつわる多くの機能に関わっているとされています。それらを抜く状態が続けば、いつか体は問題を起こします不摂生極まりない人が行う短期的なダイエットには向いていると思いますが、長期間続けるのは必然的に不健康を目指していることと同意味であることを覚えておいてください。なにより、そこまで炭水化物を抜かなくても痩せるのは間違いありません。過剰に取りすぎるのをやめ、適量を毎日摂取するのが一番なことがわかっているんですから

偏った食事はうつ症状とストレスを増大させる

困った子犬

○○ダイエットの中には、主に偏った食事をさせるものが多く存在しますが、最も重要なポイントとして言われているのが精神的苦痛です。偏った食事は一般的に『質の悪い食事』に分類され、うつ症状やストレス値の増加が明らかになっています(妊婦さんを対象にした調査ですが)(※2)。このストレス、健康にとって最も避けるべき事態であることは火を見るより明らかです。(脳に与えるストレスの影響はこちらをどうぞ)

ストレスは脳や体を不健康へと導きます。そして反対に、健康的な食生活はうつ症状やストレス値を下げることもわかっています。こんな無駄な行為を続けるくらいなら、さっさと偏ったダイエットをやめ、バランスの良い食事を心がけ適度な運動をすることです。

ダイエット飲料の飲み過ぎに注意

飲料水イメージ

近年ではダイエットの強い味方として痩せたい皆さんを対象にした飲料水が多数売られていますよね。実はそのダイエット飲料について気になる値が出されています。

こちらは六万人規模の女性(平均62歳)を対象にした調査結果なのですが、1日2食以上でダイエット飲料を飲んでいる人は、そうでない人に比べ心疾患リスクが30%も高く、死亡率が上がることがわかっています(※3)。カロリーが低く、体重が増えないはずという思い込みが、健康リスクを脅かす良い例です。物事は一長一短です。良い部分があれば、悪い部分もあるのです。

自制できないダイエットは無意味であり食生活を崩すだけ!?

酔いつぶれた男性

ダイエットを志すタイミングは人それぞれです。しかし多くの人が、『太ってきたから』とダイエットを始めます。要するに、現在太っているのが現実です。なぜ太っているかといえば、不摂生や運動不足といった体を動かすことを避けてきた結果です。残念なことに自己規制の能力が低い人の場合、食事制限を伴うダイエットを実施しても不健康で偏った食事になることがわかっています(※4)結局好きなものに偏り、結果的に食事の質が落ちてしまう悪循環ですね。

このような傾向がある方は、周囲の誰かにダイエットのお手伝いをしていただくことをオススメします。自分ではどうにもならないことも、他人の指示ならば聞くことができます。お医者さんやトレーニングジムのトレーナーで構いません。あなた専用の食生活を見直してみると良いでしょう。

タンパク質とアミノ酸の摂取は重要

赤身肉

最近の長寿にまつわる話の中で、たびたび話題になるもの。それがタンパク質とアミノ酸です。これらは健康だけでなくダイエットにも重要であることがわかりつつあって、栄養の調整もこれらなくして始まらないと言われています。「食事のタイミング」、「栄養バランスの良い食事」、「栄養素の摂取量」、「タンパク質とアミノ酸の摂取」が、寿命の長さに関係していることがわかってきており、将来的にはガンや生活習慣病の対策としての応用が期待されています(※5)1日3食、5~7時間毎均等に偏りなく食事を取ることが寿命の長さと比例することも示されているので、気にしてみるのも良いかもしれません。

タンパク質やアミノ酸は動物性のものが良いのですが、脂質や糖質、炭水化物を取りすぎると無意味なこともわかっています。わかりやすい食事のイメージは、スポーツマンの食べている食事ですね。鳥や脂肪の少ない赤み肉を中心に食べることをオススメします。

腸内環境を崩せばダイエットは成り立たない

お腹を押さえる男性

○○ダイエット最大のデメリットは、偏った食生活による腸内環境の崩れです。ただ、腸内環境に関する知見は、未だ発展途上で正しい情報が共有されているとは言えないのが現状です。ビフィズス菌など腸内に良いと言われているものですら、実際は「可能性がある」程度のものなんですね^^;

ゆえに、現状わかっていることは『明らかになっているリスクを避ける』ことにあります。食物繊維の少ない食事は直腸系の疾患が増えることも明らかになっていますし、多すぎる栄養素が腸内環境を悪化させることもわかっています。多すぎる炭水化物や脂肪は必要以上の腸内微生物を要しますし、カルシウムを始めとするミネラル分はそれら機能を増強します。ポリフェノールなどは頻繁に健康促進効果が発表されていて、ガンや心疾患に良いという結果も沢山出ています。

しかし腸内の環境は生まれた直後に大まかな部分が生成されるとされていて、人それぞれ機能が異なります。自分のライフスタイルに合わせ、腸内環境を意識した食生活を送ることが痩せる、もしくは健康のための近道だと知ってください。

余談ですが、喫煙や運動不足、ストレスや肥満は、大腸に影響を与える可能性が指摘されています。ほかにも清潔すぎる場所ばかりいることや、座ってばかりの生活などが、腸の健康に影響を与える可能性が指摘されています(※6)。何事も過剰は問題だという良い例だと思います♪

まとめ

今回はダイエットが体に与える影響に触れましたが、いかがだったでしょうか。健康的に痩せるのは非常に難しく、偏ったダイエット法は、試すだけで健康を害する可能性があることもわかっていただけたかと思います。

健康を目指す上で、たった一つ気にすべきことは、「普通」であること。過剰、過不足なく、バランスの良い生活の上に健康は成り立っています。世間の風潮や噂に右往左往し間違った情報に振り回される前に、一度自分の生活習慣を見直してみてください。

睡眠が少なければ、よく寝る。食事のバランスが悪ければ、食べるものの一つ一つを気にしてみる。運動不足ならば、自分のできる範囲の運動を試してみる。それだけで生活は変えられます。一度、だまされたと思って無理のない範囲で生活を変えてみてください。その積み重ねが、将来の健康に必ず繋がりますよ♪

何度も言いますが、健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献

※1) :Jovanovski, E., Zurbau, A., & Vuksan, V. (2015). Carbohydrates and endothelial function: is a low-carbohydrate diet or a low-glycemic index diet favourable for vascular health?. Clinical nutrition research, 4(2), 69-75.
※2) :Baskin, R., Hill, B., Jacka, F. N., O’Neil, A., & Skouteris, H. (2015). The association between diet quality and mental health during the perinatal period. A systematic review. Appetite, 91, 41-47.
※3) :Vyas, A., Rubenstein, L., Robinson, J., Seguin, R. A., Vitolins, M. Z., Kazlauskaite, R., … & Wallace, R. (2015). Diet drink consumption and the risk of cardiovascular events: a report from the Women’s Health Initiative. Journal of general internal medicine, 30(4), 462-468.
※4) :de Ridder, D., Kroese, F., Evers, C., Adriaanse, M., & Gillebaart, M. (2017). Healthy diet: Health impact, prevalence, correlates, and interventions. Psychology & health, 32(8), 907-941.
※5) :Fontana, L., & Partridge, L. (2015). Promoting health and longevity through diet: from model organisms to humans. Cell, 161(1), 106-118.
※6) :Conlon, M. A., & Bird, A. R. (2014). The impact of diet and lifestyle on gut microbiota and human health. Nutrients, 7(1), 17-44.