オリンピックを楽しもう! 五輪にまつわる健康の話題

2018年2月9日健康コラムオリンピック, 健康, 健康コラム健康コラム, 健康, 健康コラム

三つのメダル

四年に一度の祭典、オリンピック。選手の皆さんは努力を積み重ねて辿り着いた夢の舞台。存分に実力を発揮していただきたいものです。今回は、そんなオリンピックにまつわる健康について、簡単に触れてみたいと思います。

オリンピックと健康には関係あるの?

ストレッチする女性

平昌冬季オリンピックが始まり、これから日増しにオリンピック熱が高まっていくことでしょう。毎日の話題やスポーツの普及など、オリンピックは多くの分野に影響を与えます。中でも健康に関して、オリンピックは大きな影響力を持っていると言われています。それでは幾つか紹介してみましょう。

・オリンピックを切っ掛けに競技へ参加することによる生活の改善
・公衆衛生意識の向上による健康改善
・社会、地域の活性化による福利体験増加
・青少年の精神的健康促進 …etc.

オリンピックは、それまで注目をされていなかった競技等にも話題が集まり、選手がメダルを獲得するなど活躍すれば、各種目における競技人口の増加にも繋がります。運動習慣のなかった方々にも健康的な生活を送る切っ掛けになるなど、より健全な生活習慣へつながる正の循環を作ります。またオリンピックの開催される地域などは、開催に伴った周辺地域の発展や公衆衛生意識の向上によって、結果的に健康的・健全的な習慣が広まります。そして大々的なイベントでもあるオリンピックは、世代間の繋がりなど、人と繋がる機会にもなります。核家族化が進んだ現在の社会は、必然的に孤立する可能性を増やし、最終的には非健康的な社会を生んでしまいます。歯止めをかけるにはうってつけのイベントとも言えるんですね♪

また、オリンピック後は青少年に対する意識変化も生むようで、メンタルヘルスの分野においても暫定的と言いつつも好影響を与えることがわかっています(※1)。何よりスポーツによる話題は明るい話題となることが多く、精神衛生上、好条件となるのは当たり前です。大きな声を出し、テレビで選手を応援するだけでもストレス解消になりますし、良いことだらけです。

と、見ている方は良いことずくめですが、選手はちょっと違います。良い機会ですので、選手がどれだけ辛い状況で競技に挑んでいるかを知っていただければと思います。そうすれば、より選手の角度から競技を楽しめるかもしれませんよ♪

オリンピック選手は大変! 降りかかる不健康リスク

風邪を引いたワンちゃん

傍から見ている分には楽しいばかりのオリンピック。しかし実際に競技に出場する選手は大変です。「私なら絶対耐えられない!」などと聞くことも多いですが、彼らは日々のストレスに打ち勝つため、日頃からストレス耐性を高めるために努力を重ねています。ストレス耐性トレーニングが一般化した近年では、一流アスリートほど本番で力を出せる世界に変わりつつあることを知っておいて損はありません。今やこんな分野にも科学的なアプローチが進み、一人の一流アスリートを育てようと思えば多額のお金が掛かります(※2)。「何でこんなことに予算を割くんだ!」とスポーツ分野に対し文句の声が上がりますが、世界でトップに立とうと思えば致し方ないのです。

しかしそれでも選手の皆さんには重圧がのしかかります。メンタルヘルス、睡眠の質低下、代謝不全、エネルギー効率の減少などがストレスによって起こります。その割合たるや、なんと42%正常時に比べ、様々な体の効率が42%も落ちてしまうというのだから驚きです(※3)。これだけでも、彼らがとんでもないプレッシャーの中で戦っていることがわかっていただけると思います。

また全ての選手は、オリンピック実施の前月に少なくとも一度以上の病気や怪我を報告しているそうです。ストレスは免疫力を下げ、選手のリスクを高めます。直前に怪我をしてしまった選手などへのバッシングをしばしば目にしますが、それがいかに悲しい状況であるか想像してみるのも良いでしょう。テレビの前でお腹パンパンになるほどビールを飲みながら「なんだよ真面目にやれよ!」なんて言ってるあなた。あなたは彼らの何%努力しているでしょうか? オリンピックの舞台に立つ人間は、それほどの苦しみに耐えた強靱な人達であると覚えておいてください。

その他にも、血圧増加、感染症リスクの拡大、将来の心疾患リスク拡大、死亡リスク増加などなど、リスクを挙げればキリがありません。リオデジャネイロ五輪でのジカ熱や、バンクーバーでの呼吸器疾患、ソチ五輪でも感染症のリスクが高まるなど、競技以外の部分でも大きく話題になりました。そんな中でも異なる環境で頑張る選手達に、エールを届けられれば嬉しいじゃありませんか♪

まとめ

頑張れ!

今回は平昌冬季オリンピックが開催されるということで、オリンピックにまつわる健康について触れてみました。四年に一回しかない折角の機会です。皆さんもどこかで選手達の応援をしてみませんか? きっと幸せな気分になれると思いますよ♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献


※1) :Clark, C., Smuk, M., Cummins, S., Eldridge, S., Fahy, A., Lewis, D., … & Stansfeld, S. A. (2017). An Olympic Legacy? Did the Urban Regeneration Associated With the London 2012 Olympic Games Influence Adolescent Mental Health?.
※2) :Sallen, J., Hemming, K., & Richartz, A. (2018). Facilitating dual careers by improving resistance to chronic stress: effects of an intervention programme for elite student athletes. European journal of sport science, 18(1), 112-122.
※3) :Drew, M., Vlahovich, N., Hughes, D., Appaneal, R., Burke, L. M., Lundy, B., … & Praet, S. (2018). Prevalence of illness, poor mental health and sleep quality and low energy availability prior to the 2016 Summer Olympic Games. Br J Sports Med, 52(1), 47-53.