【シリーズ】食品添加物って何だ?:アセスルファムカリウム 編

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疑問を感じる子猫

健康的な生活にとって食事は重要です。7回目となります「食品添加物って何だ」。『指定添加物』454種類、『既存添加物』365種類の中から、健康にまつわる添加物の説明をしてまいります。

今回は指定添加物に属する『アセスルファムカリウム』です。主に砂糖の代替品として使用されています。聞き覚えはないかもしれませんが、最近ではとても身近な添加物となっています。カロリーオフ食材好きのあなた! 必ず食べていますよ、必見です。

アセスルファムカリウムの概要

まずは物質としての前提

アセスルファムカリウムは、人工甘味料の一つである。「アセスルファムK」と記されることもある。スクロース(ショ糖)の200倍の甘味を有する。※Wikipediaより引用

アセスルファムカリウムは、天然に存在しない添加物で、主に甘味料として使われます。一般的な砂糖の200倍も甘みがあるのが特徴で、砂糖の代わりに使われることがほとんどです。また添加物には珍しく、厚生労働省がもの凄くしっかりとした行政情報を載せているのも特徴です。

また、指定添加物なので使用量上限が決まっています。

砂糖代替食品 15g/kg
チューインガム 5g/kg … etc.

一日許容摂取量:15mg/kg/日

詳しくは、厚生労働省が定める使用基準リストに定められています。

もちろんですが、許容量があるということで体に悪いです。
続いて使用用途はこちら。

チューインガム、あん類、菓子、生菓子、アイスクリーム類、ジャム類、たれ、漬物、氷菓、フラワーペースト、栄養機能食品(錠剤)、果実酒、雑酒、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料、はっ酵乳 等

砂糖の代わりとして使われるため、上記以外にも様々な用途で使用されています。これらはあくまで単体として使用量上限が定められた食べ物ですね。

世の中には甘い食べ物が溢れています。正直な話、自分が食べた食品の甘さが、アセスルファムカリウムの成分かどうかを確認している人は少ないでしょう。ただし現在では多くのカロリーオフ食材に使われており、それら食品を日常的に食べている方は間違いなく摂取していると考えて良いと思います。どれくらい食べているか想像してみてください。ではアセスルファムカリウムが健康にどんな影響を及ぼす可能性があるか見てみましょう。

 

アセスルファムカリウムの健康に関する懸念

困った子犬

まずは一日の許容摂取量。
15mg/kg/日ですから、60kgの人なら900mgが許容量となります。砂糖代替食品という明記上、少々分かりにくくはありますが、最大容量で含まれた物を60g食べると900mgとなります。アセスルファムカリウムは砂糖の代替品ですから、砂糖で言えば180g食べるのと同じ甘味を味わったイメージでしょうか。180gといえば一日の目安(WHO推奨25g)を7倍強ほど上回っています。砂糖ならば即アウトの量ともいえますね。

それでは日本人はどの程度の量を摂取しているのでしょうか。少し古いデータですが、09年に福岡市が発表しているデータによると、平均的な摂取割合はなんと0.87mg。十年弱が経過し、多少の増減はあると考えられますが、それほど多く摂取しているわけではないようです。ちなみに全使用量の8割が飲料水に使われていて、ほぼ全てが輸入によってまかなわれています。カロリーオフ飲料でお世話になっている方がほとんどと考えても良いでしょう。

致死量は様々な実験により算出されていますが、ラット換算だと2.2g/kg(最低値)、あまり摂取していないとはいえ、毒性は強いと言って良いでしょう。

ではどんな場合に問題があるとされているのでしょうか?
今回は「摂取量が少ないこと」と、「直接的摂取による安全性調査の結果」を踏まえ、問題点を3つにしました。

・摂取による懸念(病気各種)
・腸内環境への影響
・製造工程にまつわる懸念

 

【アセスルファムカリウムの問題点】摂取による懸念

デメリットイメージ図

アセスルファムカリウムを含む人工甘味料については、その安全性について未だ議論がなされています。特に遺伝毒性と発がん性に関しては様々な実験結果が発表されていて、今後も同じく検討が進んでいくものと思われています。ここでは直接的な病気への影響をいくつか紹介します。

・脳腫瘍(妊娠中摂取)
・アレルギー疾患(妊娠中摂取)
・白血病
・DNA損傷(げっ歯類)

実際に疫学研究で有効とされた報告の一部がこちら。アスパルテームと同列で評価されていることが多いため、一部アセスルファムカリウムの結果でない部分もあるかと思われますが、甘味料入り飲料を摂取した数万人規模を対象とした調査の結果であることから、リクス増加には間違いなく該当すると思われます。

またアセスルファムカリウムは、男性より女性の摂取量が多いことがわかっています。摂取量が増えると頭痛の頻度が増える(PDFが開きます)ことも知られているため、ダイエット中や妊娠中の女性は注意が必要です。

 

【アセスルファムカリウムの問題点】腸内環境への影響

お腹を擦る女性

最近ちまたで話題になっている「カロリーオフ食材は太る」という点に関わる部分となりそうです。マウスを対象に行なった実験によると、アセスルファムカリウムは腸内微生物に影響を与えることが明らかになり、便や腸内環境の代謝などが変わってしまうのだとか。結果的に代謝が悪くなり体重が増えるなどの影響があるようなのですが、どうにも本末転倒です。砂糖を避けた結果、代謝が変化しエネルギー吸収しなくなってしまうのでは意味がありません。ただ一つ面白いのが、こちらの結果、オスにしか現れなかったという点。メスは体重が増えることなく影響を受けなかったそう。不思議なものですね^^;

どちらにしても腸内環境を変えてしまうのは明らかなようですから、その後の結果を待つほかありません。幾年か過ぎた頃に、大きな問題にならないことを期待します。

結論として、現状は多量に摂取しなければ問題ないと言えるかもしれません。しかし体質を変えてしまうというデータはあまりいただけません。進んで摂取する必要性はないので、あえて毎日飲食する理由はないでしょう。

 

製造工程にまつわる懸念

複雑に絡まった糸のイメージ図

こちらはおまけとして。
農畜産業振興機構の発表している2015年の需要実態調査によると、原産国の約6割が中国産とされています。近年、中国産の食品による健康被害が多発していますが、ここでWikipediaに書かれた一文を見てみましょう。

製造過程で発がん性物質である塩化メチレン(ジクロロメタン)が溶媒として使われる場合があるため、一部では塩化メチレンの残留を不安視する声もある。※Wikipediaより引用

私はこれだけでダイエット飲料を口にするのを躊躇します。目に見えない部分で健康被害を被るのはちょっとね…。こちらは余談程度に聞き流していただければ結構です^^;

まとめ

今回はアセスルファムカリウムを説明しましたが、どうでしたか?

まとめとしては、

1.アセスルファムカリウムは指定添加物に属し、主に砂糖の代わりに使われている
2.使用量上限が決まっており、一日許容摂取量は15mg/kg/日。60kgの人なら900mg
3.健康への影響が幾つか懸念されているが、中でも腸内環境の変化が起こることは重要

こんなところでしょうか。
最近ではダイエット食品の台頭により、カロリーオフ食品を目にする機会も増えました。単純にカロリーが少ないからといって、代わりに代謝しない体を手に入れては意味がありません。危険性は少ないかもしれませんが、オススメできる添加物でないことだけは知っておいてくださいね♪

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