一日の疲れを癒やすお風呂タイム。入浴と健康にまつわる話

2018年2月5日健康コラム, 睡眠お風呂, シャワー, ミストサウナ, 健康コラム, 入浴, 温泉, 睡眠健康コラム, 睡眠, ミストサウナ, 健康コラム, 入浴, 温泉, 睡眠

お風呂に浮かぶアヒル

今日も仕事で疲れた体を癒やすお風呂タイム。気持ちよくて身も心もサッパリしますよね♪
血行促進や発汗効果、筋肉の弛緩やむくみの解消などなど、様々な健康効果のあるお風呂。
今回はそんなお風呂にまつわる健康の話です。

一口にお風呂と言っても世界では様々?

バラ風呂

まず前提として、日本ほどお風呂にこだわる国は多くありません。あったとしても、お風呂の形体(サウナやジャグジー)が違ったり、そもそも毎日のようにゆったり湯船に浸かる文化は日本独自と言っても良いでしょう。日本ならば、浴室はバスタブとシャワーの両方がついていますが、基本的に海外へ出ればシャワーで済ませるのがほとんどです。最近はバスタブのついているホテル等も増えていると聞きますが、日本のように洗い場まで完備する施設は本当にまれです。

何が言いたいかといえば、日本人が考える一般的なお風呂は世界の常識には当てはまらないってことです。海外の人にすれば、日本人で言うところの「お風呂」は、「サウナ」や「シャワー」であることがほとんど。辛辣に言えば「毎日お湯につかるなんて時間のムダ」や「高い水に毎日つかるなんて贅沢な」とまで言われているとかいないとか。そんな状況ですから、海外では入浴に関する健康関連の情報はあまり多く出ていません。残念ながら…

ただ、反対に日本ではお風呂の健康効果について良く耳にしますよね。簡単に言ってしまえば、お風呂に関する意識の高い日本は、世界で一番お風呂について考えてるとも言えるわけで。ですからお風呂の健康効果についても沢山発表されています(マイナスの効果もですが…)。今回は国内外の情報をまとめて8つ、紹介したいと思います。

1.入浴は睡眠の質を上げる
2.入浴中の姿勢やストレッチが、脳機能関節の駆動域、夜間のこむら返りに効く
3.通常のお風呂より温泉はリラックス効果が高い
4.朝のミストサウナ脳を活性化させる
5.サウナは肺炎のリスクを抑える?
6.お風呂は精神的健康にも有効?
7.怪我をした時は風呂につからない方が良い
8.入浴事故による死亡数は破格の数字である

入浴は睡眠の質を上げる

眠り足りない女性

熊本保健科学大学の発表した内容によると、シャワー浴とバスタブ浴とで睡眠に与える影響を調べたところ、睡眠の質疲労回復効果集中力が高まる効果が見られたのだとかまた、炭酸ガスを含んだ入浴剤を使った場合、起床時の眠気疲労の回復具合に関して大きな差が見られたとのこと。日本では入浴剤として様々なグッズが売られていますが、どうやらこれらを使うことで主観的には結果が得られるようです。ただし、これが気分的なものであるかどうかの判断は難しいところ。常用した場合の大規模データが今後出てこれば素晴らしいですね。
日頃、シャワーだけで済ませている方には大きな効果が見込めそうですから、疲れた時に試してみる価値はありそうですね♪
(参考:シャワー浴からバスタブ浴への行動変容が睡眠と作業効率に及ぼす効果について)

概日リズムも合わせて、さらに質の良い睡眠を目指すのもありです。よろしければこちらもどうぞ。

入浴中の姿勢やストレッチが、脳機能や関節の駆動域、夜間のこむら返りに効く

足を痛めた女性

入浴中、手足を伸ばした状態を保った場合の方が、よりリラックス効果が高いことがわかっています。また浮力が大きくなればなるほど脳の血流が良くなることもわかっており、今後それら効果を実証化していくのが課題なのだそう。(参考:入浴姿勢が脚部関節トルクと脳活動に与える影響)

糖尿病の患者さんや、夜間のこむら返り(いわゆる足をつるという状態ですね)が酷い方は、足の指や関節のストレッチと屈伸運動を水中で行うことで、発生を抑えることができるそうです。(参考:糖尿病患者におけるこむら返りの苦痛緩和への試み)

通常のお風呂より温泉はリラックス効果が高い

温泉に入るお猿さん

こちらはいかにも日本といった研究結果です。どうやら温泉浴は、いつも入っている普通のお風呂よりストレス解消の効果があるのだそうです。こちらは温泉成分による効果とは違い、精神的なストレス値の解消を示すもので、日常と異なった環境で入る温泉により緊張や疲労が低下する効果もあるとされています。気持ちの問題(?)であることも考えられますが、いつものお風呂と違い、あえて訪れた温泉地で入浴することは、実際に大きなストレス解消効果があるということです。毎日パソコンを打つばかりの生活をしているあなた。たまには羽根を伸ばして温泉につかってみるのをオススメします♪ (参考:温泉浴と気候療法による高齢者のリラックス効果)

朝のミストサウナは脳を活性化させる

頭スッキリの女性

あまり聞き慣れない方もいるかもしれませんが、最近のお風呂にはミストサウナ機能がついているものも増えています。そんなあなたに朗報です。どうやら朝のシャワーや入浴ではなく、ミストサウナが最も脳の活性化が見込めるそうです。40度のミストシャワーを浴びた場合、ドライサウナに比べ心血管(心臓)への影響も少なく、シャワーを浴びた時よりリラックス効果やその後の脳の覚醒度も大きくなり、血流や汗の量も増えるのだとか(※1)。頭をシャキッとさせたい朝、ミストサウナがオススメです♪

サウナは肺炎のリスクを抑える?

ノビをする女性

ブリストル大学が発表した論文によると、サウナに入っている頻度が高い人ほど、肺炎にかかるリスクが少ないのだそうです(※2)。当然日本人を対象にした調査ではないのですが、これはサウナ好きの多い日本人にも嬉しい調査結果ですね。週に2回以上サウナに入る人ほどリスクが下がるようですが、もちろん必ず発症しない訳ではありませんので、過信しすぎないのが重要です。また呼吸器疾患のリスクも下がるようですので、サウナが好きで呼吸器が弱い方には嬉しい話ですね♪

お風呂は精神的健康にも有効?

複雑に絡まった糸のイメージ図

熊本保健科学大学の発表した論文によると、シャワー浴からバスタブ浴への変更が、うつ状態の改善に効果があるとまとめています(※3)ハーブエキスを含むお風呂に入った場合、苛立ちや怒りを表す値が改善したのだそう。睡眠の質でも言われていましたが、まだまだ部分的な結果と言えるため、これからの研究に期待したいですね♪

怪我をした時は風呂につからない方が良い?

外傷を負った足

こちらは手足に負った怪我の浄化のために調査された結果ですが、怪我をした場合は、風呂につからずシャワーだけで流すのが適切なことが多く、不衛生な浴室につかることによる別の感染症に伴うリスクが上がるのだとか(※4)。少し大きな怪我をした時は、お風呂につかるのをやめ、シャワーだけで患部を流す方が良いのかもしれませんね。

入浴事故による死亡数は破格の数字である

風邪を引いたワンちゃん

最後は入浴に関するマイナスの情報です。皆さんもすでにご存知かと思いますが、入浴にはとても大きなマイナス要素があります。それが入浴事故です。

残念なことに、年間一万九千人にも及ぶ人が、お風呂に関する事故で亡くなっています(※5)。その大半が、入浴前後の血圧上昇による心臓への負担と言われていて、風呂に入る前後の温度が重要であることも知られるようになりました。しかし実際にそれを実行している方はまだまだ少なく、特に高齢者での事故が絶えません。ですから「私は大丈夫」などと思わず、適切な対応をとることが重要です。

条件としては、

・少なくとも20度以上に室温を保つ。
・突然熱い風呂に入らない(38度程度で良い)。温度は入ったあと徐々に上げることで調節する。
・寒い、熱いと不快に思う温度はNG。適温はそれぞれ違うため注意が必要。
高齢者ほど確実に実践すること

こんな感じです。入浴は楽しい時間です。無理をせず、安心して楽しみたいものですね♪

(参考:「入浴に伴う体温、循環機能および温熱性快適感の変化」、「加温入浴における循環動態と体温の変化」)

まとめ

今回は皆さんにも身近なお風呂についていくつか紹介しました。お風呂はとても気持の良いものですが、少しの油断が大きな事故につながったりもします。あまり無理をせず、疲れを癒やすために利用できると良いですね♪

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

参考文献


※1:Lee, S., Fujimura, H., Shimomura, Y., & Katsuura, T. (2015). Verification of impact of morning showering and mist sauna bathing on human physiological functions and work efficiency during the day. International journal of biometeorology, 59(9), 1207-1212.
※2:Kunutsor, S. K., Laukkanen, T., & Laukkanen, J. A. (2017). Frequent sauna bathing may reduce the risk of pneumonia in middle-aged Caucasian men: The KIHD prospective cohort study. Respiratory medicine, 132, 161-163.
※3:Kubo, T., Yasuda, T., Masumitsu, Y., Iwashita, Y., Watanabe, S., Ishizawa, T., … & Iimaya, J. (2015). A change in bathing style may improve mental fitness. Health, 7(02), 270.
※4:Sano, H., & Ichioka, S. (2015). Which cleansing care is better, foot bath or shower? Analysis of 236 limb ulcers. International wound journal, 12(5), 577-580.
※5:松田徹. (2016). 入浴事故対策は公衆衛生上の大きな課題. 公衆衛生, 80(2), 131-134.