親子でちゃんと話していますか? 大人も子供が受ける健康リスクを考えて生活を変えよう!
『 好奇心 』
この言葉は子供だけでなく大人も惹きつける魔法の言葉です。タバコ、お酒に始まり、ギャンブル、薬物にいたるまで、近年その誘惑は海外だけの話では済まなくなっています。人間の好奇心をくすぐる要因は、誰の近くにも存在するということです。
そこで小さなお子さんをもつ親御さんに質問したいと思います。皆さんは、ちゃんとその誘惑のリスクをお子さんと相談できていますか? そんなリスクは学校が教えるものと人任せにしてしまいがちの方も多いと思います。しかし今の時代、小さなうちからそれらに驚異に対する恐怖心や警戒心を与えておくのが子供の将来にとっていかに重要か、皆さんが身をもって分かっているはずです。決して他人事と思わず、身近な出来事として認識することが重要です。
子供が受ける健康リスクについて
昨今、世間でもタバコや飲酒にまつわるニュースや不祥事が取り沙汰されることが増え、多少なりとも人々の関心を集めるようになってはいます。しかしながら、それは大人の都合であり子供に関心を向ければ必ずしも十分とは言えません。大人がいくら気をつけていたとしても、子供達は常に無防備です。だからこそ小さなうちから不必要なリスクに対処できるよう、先んじて対策をうたなければなりません。
脅すようで申し訳ありませんが、ここでアメリカで発表された若者の健康リスクについて紹介してみましょう(※1)。
テキサス州の中学生の14%、高校生の23.6%が、過去1カ月間に電子タバコの使用した。また学生の75%以上が過去にタバコを吸った経験がある
こちらはアメリカのテキサス州で中高生を対象に取られたアンケート結果です。もちろん日本とアメリカは文化も環境もまったく異なります。喫煙状況も日本国内は減少傾向にあり、別に心配ないと見ている人も多いことでしょう。しかしそんなことはありません。一つ社会の風潮が変化すれば、世間の流れはガラリと変化します。タバコはもちろんのこと、飲酒や薬物も同様です。運動部に入っている子供などは本当に大きな影響を受けるため注意が必要です。よろしければこちらも一読ください。
ちなみにアメリカの薬物状況も。
『今までに薬物を試したことがある』という質問に対し、小学生が18.2%、中学生が34.3%、高校生が48.9%。「過去1ヶ月」で使用していた割合は、小学生17.2%、中学生24.9%、高校生7%。
ぶっ飛んでますね。どれだけ近くに薬物が存在するかがよくわかります。トランプ大統領がメキシコとの間に壁を作るという冗談のような政策を目指す要因の一つに、このような環境があるのも確かです。しかし日本もこのデータを見て笑っている場合ではありません。日本が同じような環境になったと仮定すれば、私たちも同じ状況に陥るんです。薬物が身近に存在してしまえば、これが現実になるということです。学校教育で全て抑えられる訳はありません。なにより家族や身近な環境が与える影響が子供の成長にとって一番重要なんです。
かねてから言われていたアルコールに関しても、人体への影響が続々と発表されています。毎日のようにビールやお酒のCMが放送されている日本ですが、アルコールに対する寛容すぎる現状は必ずどこかで変わります。先日のネイチャーで発表されたアルコールによるDNA損傷の件も、確実に氷山の一角です。仮設として挙げられている項目は他にも腐るほどあるのですから…
(よろしければこちらもご覧ください)
世の中には子供に悪影響のある不健全が溢れている!
子供は無防備な生き物です。自分で判断ができず、曖昧なものに興味を持ってしまうものです。例えそれが間違っていても、判断を誤り不健康な道へ進むのはよくある話。簡単に例を挙げてみましょう。
・CMで流れる派手な食べ物を暴飲暴食
・最新のゲームを好き勝手プレイ
・テレビに夢中で夜眠れない
・意外に多い洗剤などによる事故
・子供に無関心の父親
・悪い友達に感化される
こんな単純なこと!と言われがちですが、こんな生活の積み重ねが大きな事故や不健康に繋がります。例えば食生活の乱れ。最近では子供の肥満は完全に親の責任であると言われ始めています。遺伝子から生活習慣まで、親の態度が子供の体型にまで関わっているのは確実です。
◆肥満について詳しくはコチラ
→ 子供の肥満は親の責任!?
さらにさかのぼれば、妊娠中のお母さんの無関心もお子さんの健康に様々なリスクを与えることが分かっています。「私はちゃんとやってる」と思う前に、一度しっかりと自らの態度を改めてみると、意外な落とし穴があったりするものです。
◆妊娠中の睡眠の質についてはコチラ
→ 妊娠中の睡眠の質が子供に悪影響!?
やはり一つ言えることは、親子の会話を毎日ちゃんとすることです。会話することで人間は健康にもなりますし、脳細胞も活性化します。何より子供の非行率は大幅に下がるのですから、疎かにしてはいけない大きなポイントですよ!
◆会話することの重要性も合わせてお読みください
→ 話すことは健康だ! 会話と健康の関係
小さな子供のリスク回避は大人の責任です。不必要な危険は大人が率先して減らしていける社会を作るのが重要です。
まとめ
お酒やタバコ、薬物といった誘惑は、誰しもが対峙する問題です。芸能の世界や海外などで薬物の問題が取り上げられますが、決して他人事と思わず意識することが大切です。
物は試しに…
などと思わせない執拗さが重要です。この機会に、一度お子さんと話し合ってみるのはいかがでしょうか。
健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?
参考文献
※1:Creamer, M., Wilkinson, A., Hoelscher, D., & Kelder, S. (2017). Special Issue Introduction: Youth at Risk. Journal of Applied Research on Children: Informing Policy for Children at Risk, 8(2), 6.
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