虫歯をほうっておくと馬鹿になる!? 今すぐ歯医者に行くべき5つの理由!

2018年1月10日健康コラム,食事健康コラム,,歯周病,緑茶健康コラム,食事,歯周病,緑茶

歯を見せる女性

健康的な食事に歯の健康は欠かせません。皆さんは歯の正しい健康知識、持っていますか?
今回は歯にまつわる最新情報を幾つか紹介したいと思います。

歯の健康は体の健康と直結する

口を開ける女性イメージ

いまさら説明の必要はないと思いますが、健康な生活において歯の存在は欠かせません。一般的に言われるようになった『歯周病』は、糖尿病や心臓病といった大きな病気や脳にまつわる疾患とも関連性が指摘されています。また口腔内の衛生状況悪化がガンの発症原因になることもわかっています。このように、日々の歯磨き習慣は健康と切っても切り離せない関係にあるのです。
しかし口内状況は人それぞれ。正しい歯の磨き方もそれぞれ異なります。ということで、細かい歯の磨き方講座は日本歯科医師会に任せまして、ここでは歯の健康に関する知識を紹介いたします。
項目は5つ。それでは一つずつ見ていきましょう!

5つのポイント!

1.口腔衛生度が職業、所得、学歴に影響する
2.母親が歯周病だと早産の確率が上がる
3.若い人ほど歯医者に行かない
4.お菓子を食べる子ほど歯を磨くが、食べ過ぎる子は…
5.緑茶消費量が口腔衛生度の指標になる

口腔衛生度が職業、所得、学歴に影響する

格差社会図

考えてみてください。そして自分の顔を鏡で見てみてください。笑った時に覗くアナタの歯、本当に綺麗ですか?

一般的な家庭に生まれながらも、必死に勉強し、良い大学を出て、昔から入りたかった会社の最終面接へ行ったアナタ。しかしアナタの隣には学歴・成績・面接結果がほとんど同じだった同性の方が座っています。会社は、アナタか、そのもう一方しか選ぶことができません。そんな時、会社が選択する最後の項目として、『歯』がポイントになるかもしれません。
トルコで発表された研究結果によると、口腔衛生レベルが職業』『所得水準』『教育状況と関係していることがわかったそうです(※1)。口の健康意識が低いほど低教育・社会的地位が低いことが明らかになり、今後の保護医療サービスの材料になるとまとめられています。またこれら結果は世界的にも一定の関連が見られるとされており、日本でも同じ結果が出ることでしょう。

私は貧乏だから…、などと悲観している暇があるならば、毎日正しく歯を磨くことです。確かに、低所得層の人ほど口腔衛生レベルが低いことは明らかです。しかし、それも本人の意識次第です。同じ努力をしたとしても、最後に歯の白さで判断されたなんて寂しいじゃないですか。だからこそ、日頃の歯磨きは重要です。そもそも健康になるんですから一石二鳥です♪

母親が歯周病だと早産の確率が上がる

お腹を擦る妊婦さん

これは古くから言われていたことですが、お母さんが歯周病を持っていると、お腹のお子さんが早く生まれてしまうリスクが上がります(※2)。歯周病でないお母さんと比べた場合、リスクは7倍にも。赤ちゃんがほしいと思った時が、行動に移す時です。

『まずは歯医者さんへ行く』

これが生まれてくるお子さんのためにできる、お母さんの最初の仕事かもしれません♪
また、妊娠中には他にも気にすべき点が沢山あります。よろしければこちらもどうぞ。

→ 妊娠中の睡眠はとっても重要!
→ 結婚の準備は万端ですか? そんな結婚にまつわる健康のお話

若い人ほど歯医者に行かない

嫌がる子供

これはどの病気にも言えることですが、若くて健康的なうち、人間は病院へ行きません。なにせ健康だと思っているのですから仕方のないことです。ただし歯の健康はどうでしょうか?
コマーシャルなどでも言われていますが、今や30代の7割が歯周病と言われています

これは、『30代でも口内に問題がある』と同じ意味です。
もう一度言いますね。『30代ですら口内に問題がある』ということです。

残念なことに、この結果は世界中どこでも同じことが言えるようです。インドで発表された歯科不安に関する研究によると、19歳での歯科訪問の回避率が、他の年代と比べ4.8倍も高かったのだとか(※3)。他の十代も2倍以上の値を出しており、そもそも若いうちから歯の治療や健康を放棄してしまっているのが現状のようです。歯周病は大変な病気です。治そうと思ってもなかなか治りません。だからこそ、若いうちから口内の衛生状況を確認するためにも、適期的な診療を心がけたいものですね♪

お菓子を食べる子ほど歯を磨くが、食べ過ぎる子は…

虫歯の子供イメージ図

こちらは、お子さんのいるお父さんやお母さんに知っておいていただきたいお話です。イランの子供(5~6歳まで)を対象にした調査結果によると、「お菓子を適切に食べた子ほど歯磨き習慣が良好」だったのですが、「砂糖の摂取量が平均より高かった子は口内衛生レベルが低く歯医者にも行かない」そうです(※4)。残念なことに、子供のお口の健康は、子供自身では守れません。そしてさらに残念なことに、5歳までに適切な歯科衛生環境を作ることが、その後の健康に関わることもわかっています。

それだけご両親や周りの方のケアが大切なのです。「適当で良いや」とごまかさず、ちゃんと歯を磨いてあげてくださいね♪

また、お子さんがお菓子を食べすぎてしまう理由は他にもあるようです
よろしければ、こちらもご一読ください。

→ 朝ご飯をちゃんと食べていますか? お子さんの健康には朝ご飯が重要!

緑茶消費量が口腔衛生度の指標になる

冷たい緑茶のイメージ

こちらは日本ではなくデトロイト大学が発表した緑茶にまつわる健康の話(※5)。日本ではなく、アメリカというところがポイントですよ♪

緑茶は元々素晴らしい健康効果を持っていることが知られていますが、どうやら口腔衛生に関しても一役買っているそうです。なんと緑茶を飲む人ほど虫歯や口臭などの問題が少なく、口腔衛生レベルが高いことが実証されています。マイナスの意見として、確かにお茶による沈着汚れが指摘されていますが、それらはアフターケアによりどうにでもなります。緑茶を飲むことが口の健康にも繋がるのですから、これは心強い話ですね♪ 緑茶の健康効果に関してもまとめてあります。よろしければ、こちらもご覧ください。


まとめ

歯の健康は全ての健康に直結する。これはもう疑いようのない事実です。中でもお子さんに関する部分は大きく、お父さんお母さんが積極的に気にすることで、その後の成長や健康に大きな影響を及ぼします。
自分のことではないからとごまかさず、しっかりと歯磨き習慣をつけることが大切です。

健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?

歯周病についてはこちら!↓

参考文献


※1) :Has, E., Aba, G., & Ateş, M. (2017). IMPACT OF SOCIOECONOMIC FACTORS IN ORAL AND DENTAL HEALTH CARE SERVICES: THE CASE OF TURKEY. International Journal of Health Management and Tourism, 2(2), 37-46.
※2) :Malik, F., Khan, A. W., & Malik, L. Oral health-a luxury or a necessity.
※3) :Appukuttan, D. P., Cholan, P. K., Tadepalli, A., & Subramanian, S. (2017). Evaluation of Dental Anxiety and its Influence on Dental Visiting Pattern among Young Adults in India: A Multicentre Cross Sectional Study. Annals of Medical and Health Sciences Research.
※4) :JAFRI, A., BARADARAN, N. Y., HESSARI, H., FALLAH, M., KOOHPAYEHZADEH, J., & SHAMSHIRI, A. R. ORAL HEALTH RELATED NUTRITIONAL BEHAVIOR IN ELEMENTARY STUDENTS.
※5) :Wheater, M. A., & Barajas, A. (2017). Knowledge of oral health benefits of tea in an urban dental patient population. Journal of International Oral Health, 9(6), 251.