年明け早々ストレスで胃が。そんなあなたに伝えたいストレスに繋がる小さな原因
お正月休みが終わり仕事始め。憂鬱な心持ちの方も多いのではないでしょうか。ですが、マイナスな心はストレスを溜め込んでしまう悪循環に陥りがちです。ならばストレスに繋がる意外なポイントを学んでおくことも重要ではないでしょうか。ということで、新年最初のお題は『気づきにくいストレスのポイント』です。
人それぞれストレスを感じるポイントは違う
・同級生に嫌な奴が…
・仕事が終わらない…
・日々の子育てや家事が大変で…
これらのように、皆さんにもそれぞれストレスのポイントがあると思います。ならば直接的でないポイントはどうでしょう。見るからに「ストレス!」というものでなければ、人間は簡単に見逃してしまいがちです。ストレスは積み重ねで体に悪影響を及ぼします。小さく無意識に重なったストレスを取り除くことができるなら、それに越したことはありませんよね♪
簡単に挙げられるだけでも項目は6つ。
2.ちょっとした匂い
3.少しの気温差
4.小さな傷
5.会社や職場のレイアウト
6.インターネット
どれも日頃気にしない些細な物事ばかりです。ですがこの6つ、実は大くの方々が潜在的に気になるポイントなのだとか。それでは一つずつ説明してみましょう。
睡眠中の夢がストレスの原因?
『近頃、睡眠中によく嫌な夢を見る』
生きていれば、一度は経験するようなありふれた話だと思います。しかしこれ、かなりのストレスが溜まっているのかもしれません。17年末にアメリカ心理学会が発表した研究結果によると、悪夢を見る人ほど、ストレス値、不安度、うつ病リスク、睡眠の質が低く、幸福度が低いのだそう。これだけ見れば夢も希望もない話ですが、実はこれ、日頃のポジティブ・ネガティブ度による夢の研究を調査したもので、それら思考をコントロールすることで様々な治療に役立てようって試みなのだそう(※1)。
簡単に言ってしまえば、悪夢を見がちな人ほどネガティブなループに陥っているということ。さらに言えば、日頃のネガティブな姿勢が寝ている時までストレスの原因になってしまっている、ということなんですね。原因は様々あると思いますが、悪夢の理由は熟眠障害かもしれません。よろしければ、こちらもご覧ください。
睡眠の質を保つことが、意外なストレス解消になるかもしれませんね♪
ちょっとした匂いがストレスの元?
ほんの少しの匂いでも、人によってはとても気になるものです。匂いには好みがありますし、そもそも体に合わない匂いというものが存在します。「たまに感じるこの匂いなんだろう?」という少しの疑問が、潜在的なストレスになることは大いにあり得る話です。そもそも悪臭は、それだけで人間の体を蝕みます。各個人が「嫌だ」と感じるだけで、喘息や肺機能など気管支機能に影響を与えることがわかっています(※2)。さらに言えば、女性は男性より匂いのストレスに晒されやすく注意が必要です。
気になった時、既にあなたの身体はストレスに襲われています。悩んでいる暇があるならば、すぐに対策を考えましょう。人間関係を壊さず、環境を変えることで解決することもあると思いますよ♪
匂いに関して、こちらも合わせて読んでみてください。
少しの気温差がストレスを生む?
「職場が寒い」
「寒暖差が激しくて辛い」
「暖房が暑すぎる」
考えてもみてください。こんな経験は誰にでも起こりえます。そして思い出してみてください。そこには確実なストレスが存在します。しかし温度差が小さければ、人間の感覚はストレスを感じさせません。でも待ってください。それはストレスを認識できていないだけではありませんか?
あなたの周りにも「少しだけ職場が寒いんだ」なんて口にする人がいませんか? 実はそれ、これらが積み重なって感じるストレスが実感に変わった瞬間です。そのままにすれば、ストレスは次第に大きくなり、別の影響を及ぼし始めます。そうならないためにも、自分にとってベストな温度を知っておくことも重要です。
空調設備を触れず調節もできないなら、暑すぎるくらいに着込んで自ら調節しましょう。太っていて暑すぎるなら、運動をして少しでも痩せましょう。温度に関して、寒さからくる不健康は大問題です。特に冷え性の女性などは、冷えが大きな問題に発展することもあるため注意が必要です。よろしければこちらもご覧ください。
小さな傷がストレスの原因に?
大きな怪我や病気が、大きな精神的ストレスになることは想像できると思います。ならば小さな怪我や傷はどうでしょう。あまり気にしない人もいますよね。ただ、人間の体は少しの傷でもストレスを溜め込みます。例えば口内炎。自由に食べられないというだけでも、人間は大きなストレスを感じます。外傷に伴う体の不調は、大きくとも小さくともストレスになるんです。
またスポーツ選手などは、怪我によるストレスや不調を溜め込んでいると周囲に影響を与え、大きな問題になることもあります。ウェストバージニア大学の発表したサッカーを対象にした調査によると、ストレスリスクの高い環境ほど怪我のリスクが高まるのだとか(※3)。レギュラー競争でストレスが溜まる。自然と接触は増え、傷も増える。すると、小さなストレスが積み重なり、大きな怪我の原因に…、なんてことも起こるってことです。怖いですよね。
何事も小さなことと見逃さず、しっかり対処するのが重要です。
会社や職場のレイアウトがストレスの原因になる!?
なかなかぶっ飛んだ話ですが、実際に起こりうる話だそうです。アメリカテネシー大学の発表したオフィスレイアウトに関する報告によると、オフィスのレイアウトが従業員の健康やストレス値に影響を及ぼすのだとか(※4)。
言ってしまえば従業員のオフィス不満を抜粋した結果から、健康やストレスを絡めて相関関係を見出したものですが、快適空間から多くの問題点は出ないものです。「文句が多い」=「快適性に欠ける」であり、「不快」=「ストレス」が成立するのは当然と言えるかもしれませんね。会社経営を行う経営者の皆さん。「近頃なぜか会社が伸び悩んでいてね」と困っているならば、一度社員の皆さんに「職場環境のアンケート」を取ってみてはいかがでしょうか?
意外なところにモチベーションは落ちているものですよ♪
インターネットはストレスの温床である
残念ながら、インターネット環境はストレスの大きな原因になると言わざるを得ません。インターネット利用とストレスの関係について行われた調査によると、利用尺度によりストレス値と利用率で相関関係があったそうです。これは日頃のストレスが高い人ほど顕著で、鬱屈とした状態でインターネットの利用を行うと、さらにストレスが蓄積するという悪循環を示しています…(※5)。
ネットワークが発達し、SNSなどで接触が増えた現代ならではの話ですが、疲れている人ほど、電子機器に触れずゆっくり休むことが重要だと教えてくれています。
インターネットは体を壊してまで入り浸る場所ではありません。少し疲れたならば、たまには現実世界でゆったりしてみませんか。森林浴などオススメです。
まとめ
現代人は常にストレスの原因と戦っています。例え気づかずとも、確実にストレスは近くに存在します。ただ、過敏になりすぎるのも問題なので、ほどよく自分の可能な範囲で気にかけてみると良いかもしれませんね♪
健康は意識から!
あなたも今日から健康、はじめてみませんか?
参考文献
※2) :Dalton, P., & Jaén, C. (2017). Asthma and odors: The role of risk perception in asthma exacerbation. Biological Psychology, 129, 376.
※3) :Clement, D., Ivarsson, A., Tranaeus, U., Johnson, U., & Stenling, A. (2018). Investigating the influence of intraindividual changes in perceived stress symptoms on injury risk in soccer. Scandinavian journal of medicine & science in sports, 28(4), 1461-1466.
※4) :Steichen, S. N. (2017). Is Changing Your Layout Worth The Payout?: The Impact of Office Layout on Employee Wellness and Reactions.
※5) :Odacı, H., & ÇİKRIKCİ, Ö. (2017). An exploration of the associations among internet use, depression, anxiety and stress among youths. Mediterranean Journal of Clinical Psychology, 5(3).
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